ジャンル:青春漫画
巻数:2
作者:阿部共実
レーベル:小学館
オススメ度:5/5
【こんな人にオススメ】
とても詩歌的なセリフで、文章は少なめ。
それでも情景、感情が伝わるコマ使いと絵柄。
サクサク読める。
青春の傷を負っている人や青春を思い出したい人にオススメ。
2巻で泣いた。
【感想】
青春の頃に味わった痛み、生まれた感情を思い出した。
そして、その頃に求めていたもの。必要だったことを教えてくれた。
自分が不完全だということに押しつぶされそうだった不安。友達がいても一人で抱え込んでしまった青春の記憶。
それらの感情が呼び起こされて、泣いた。あの頃に必要だったのは、自分を特別にしてくれる存在だったんだなと思った。
そして、そういう存在がいてくれたから救われていたと知った。
今も私を特別にしてくれる人、私にとって特別な人がいるとも認識できた。それがどれだけ心強いことか。
詩歌的なセリフ、表現はとても参考になる。
瑞々しい表現に惹き込まれる。
作品を書く上の参考として読むのもいいと思う。