20#ハクチョウの女王様、アホウドリ達の前で覚醒する?!
ぱぁぁぁぁ・・・
ハクチョウの女王様の周りには、眩い光が放たれた。
「うわっー!!」
「眩しい!!」
ハクチョウの王様も、アヒルのガーコも、他の水鳥達も、フラミンゴのベキィも、アホウドリのソアラとアホウドリ仲間も、ハクチョウの女王様の放つ眩い光に目をそらした。
むくっー!!むくむくむくむく・・・!!
ぷぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
「女王様が・・・」
「ゴム風船が一気に膨らんでいくみたいに・・・」
「物凄く大きく膨らんでいく・・・!!」
ハクチョウの女王様は、白い巨大ゴム風船が膨らむように、
胴体が膨らみ、
翼が膨らみ、
やがて、首と胴体が大きく大きく大きく大きく大きく大きく膨らんでいった。
ぷぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
「ハクチョウの女王様が巨体化した・・・!!」
「女王様がドラゴン化したぁ!!」
コクチョウのブラッキィとカナダガンのポピンは、お互い翼で抱き締めてブルブル震えた。
「嘴から火を吹きそうーーー!!」
「ビースト!!ビースト!!」
巨大化したハクチョウの女王様に、マガモのマガークとカルガモのガスタは大はしゃぎした。
「遂に・・・女王様のリミッターを外したか。」
「パパ、ママが遂に・・・!!」
ハクチョウの王様と息子のブルンガ大王は、母ハクチョウの変貌を感慨にふけっていた。
「めんどいからもう、一気にキメチャウヨーーーーーーーーーー!!!!!」
巨大化したハクチョウの女王様は、大きな翼を振り上げた。
ぶぁさぁっ・・・
「てーーーーーーーーーーーーーーーーくまーーーーーーーーーーーーーーーくまやーーーーーーーーこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
「がぁーーーーーーーーっ!!」
「ぎゃーーーー!!」
「にゃーーーーーー!!」
「こぉーーーーーーーーっ!!」
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
湖の水鳥達が、
ウミガラスのアデルが、
フラミンゴのベキィが、
『風船カモメ倶楽部』のカモメ達が、
『バードランド』の能力鳥達が、
そして、アホウドリ島のアホウドリ達が、
目を疑った。
海じゅうの漂泊ゴミが、一斉に宙に舞った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
「はぁーーーっ!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!
「岩?!」
「砂利?!」
海で回収作業をしていた鳥達は、度肝を抜いた。
漂泊ゴミは砂や岩や砂利に替わり、 アホウドリ達の山に降り注いだ。
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「ソアラ!!」「ありがとうソアラ!!」「我らがソアラ!!」「ソアラ万歳!!」
今まで、アホウドリのソアラを批判していたアホウドリ仲間達は掌をかえすように、やんややんやの歓声をあげて喜んだ。
「ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎ!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!ぎー!」
「や、やられたーーーーー!!あたしが・・・魔術の弟子のアホウドリに負けるなんて・・・!!
あたし、漂泊ゴミを全部風船にしたかったのに・・・!!
あたしの風船魔法が、アホウドリの魔術に力が叶わないなんて・・・!!」
ぷしゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!
巨大化のハクチョウの女王の嘴から、大量の吐息が吹き出し、ゴム風船から空気が抜けるように遥か空の向こうへ吹っ飛んでしまった。
「女王様ぁーーーーー!!」「待って女王様ぁーーーーー!!」「何処へ行くんだ女王様ぁーーーーー!!」
嘴から空気を吹き出してふっ飛んでいく、ハクチョウの女王様を追いかけて海の鳥達は、一斉にアホウドリの島から飛んでいってしまった。
「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」
「これで、卵がころがらないよ。」
「陣地が拡がって、隣と干渉しなくなった!!」
「海の浸食からあのソアラが守ってくれた!!」
「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」「ソアラ!!」
アホウドリ達は、厄介だった漂泊ゴミからアホウドリ仲間を守った尊敬を込めて一斉に漂泊ゴミを砂利に変えたアホウドリのソアラを囲んで崇めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます