砂漠に囲まれた地、アルサーク王国とペルグ王国、二つの国が争う世界。
流浪の剣士シャハーブは、森の中に建つ『叡智の館』の噂を聞いた。アルサーク王国が求める『全能の書』が収められていると伝えられるそこに赴いた青年は、真っ白な子どもに出会う。
名を持たず、何百年も『叡智の館』を管理しているという白い子ども〈フーリ〉は、伝説の〈天上人〉が世に放った“地の呪物”を消し去る使命を持っていた。
侵略を続けるアルサーク王国が手にした“呪物”を、シャハーブとフーリは、消し去ることが出来るのかーー。
中東風異世界ファンタジー、シリーズの第一話だそうです。砂漠の中の王国、そこに建つ図書館、謎の子ども(見かけは)、戦闘に長けた狩猟民族、天上人の伝説……と、冒険ファンタジーの要素たっぷりで、楽しかったです。
シャハーブとフーリの、これが出会いと始まりの冒険譚ですね。続編をお待ちしています。