プールに転落した先は水の世界・平城山 松前視点

第12話 ベールの広場

平松(あんかけさんもそうだけど海月さんも怖かったなぁ…)

　今僕たちはエイの背中に乗ってベールの広場、水野駅に向かっている。

　しかし…

田中「やっぱり窮屈すぎない…？」

海月「もともとこの世界の人口…とでも言いましょうか…はそんなに多いわけじゃないですからね。」

継月「こういうのはなんだけど、俺たちはあの波に助けられたな。」

海月「私の仕事が増えるだけなんですけどね…」

平松「まだかな…？」

海月「呇山〜水野は外口〜呇山の半分くらいしかないですからそろそろ…」

　ガチャン

風庭「あっ！扉が開いた！」

海月「着きましたね。」

あんかけ「あれ？エイの様子がおかしいですよ？」

海月「なになに…？ほう、なるほど。『こんな人数(？)を運んだことないから興奮した！』だそうです。」

風庭「案外可愛らしいですね。」

平松(ベールが綺麗だなぁ…)

　そう！この男！またあんかけさんたちの話を無視していたのである！

　もちろん、天罰が下らないわけがなく…

平松「あいたっ！」

　転んで岩場に手をつき、切り傷を負ってしまったのである！

平松「いてててて…」

　みんなはあんかけさんや海月さんの話、さらに煌めくベールに夢中！

　そう！誰も平松に気づかないのである！

　と思ったら…

「大丈夫ですか…？」

平松「ん…？」

田中「あっ！怪我をしてる！絆創膏は…あった！」

平松(気づいてくれた…)

田中「平松さん！？平松さぁぁん！？」

　その安心感からか平松は眠ってしまった…

　その頃あんかけさんたちは…

あんかけ「ベールが綺麗ですね！」

風庭「タワーもあんなに近く…」

継月「あそこにも誰かいるぞ？」

海月「あ、あの方は…」

海月「鱓（うつぼ）さんですね」

※文字数少ないけど許してください…