第7話 広場までの道のり

 脱出の方法は「ウォータータワー」だと聞いた平松は一瞬疑問に思った。


(あれ?ここ水中だから泳げんじゃね?)


 しかし、泳ごうとしてみても重力(?)に引っ張られてうまく泳げなかった。また、よくよく考えてみるとあの『引き摺り込み』に泳ぎで対抗できなかった訳だから、泳ぐも何もその場に立っているタワーで出るのは確かに安全だと納得した。あと、落ちてきたとき落下ダメージ(?)を受けなかったのは水のおかげだろう。水ってスゲー(語彙力)。


 継月さんとパラドさん(?)もすごいな…僕力無いから一人も担げないけど継月さんたち二人で大半の人を担いじゃってるんだもんなぁ…


海月「では案内するのでついてきて下さい。」

海月以外「「「「「はい!」」」」」


海月「こちらでエイを待ちまs「あ、あの…」ん?」

平松「30秒だけ本性出してもいいですか?」

海月「ま、まあ、皆さんの迷惑にならないなら…」

平松「で、では…」


平松「うわああああすごい!この世界にも駅っぽいものがあるんだ!これは何駅かな?『外口とぐち』か!やっぱり外の世界とのつながりが一番強いところだからかな?次の駅名は…なにこれ!読めない!気になる!」

海月「『呇山みなぐちさん』ですね。そこからの景色は綺麗ですよ。」

平松「読めない!その駅名も好き!海底火山かな?」

海月「海底火山『だったもの』ですね。今はもう噴火する危険性は0です。」

平松「よかった…」


風庭「平城山さんなにを喋ってたんでしょう…?」

田中「早口で聞き取れませんでしたね…」

継月「でも30秒は守ってるからいいんじゃないかな?」

あんかけ「えっ!?あんなに喋って30秒!?」

平松「ちょうど隣の駅にそこからの景色が綺麗な山があるらしいよ!」

海月「隣の駅である呇山駅からケーブルカーも出ていますし登山にも苦労しないでしょうね。」

継月「とりあえず気絶してる人たちも隣の駅まで乗せてもらおうか。」

あんかけ「でもそのケーブルカーって何人乗り?」

海月「6人乗りなので気絶してる人たちを置いていけばちょうどいいですね。」

田中「ただ俺たちが景色を眺めているうちに下でほかの人が起きたらどうしよう…」

海月「あ、その時のために私だけ下で待ってますよ。」

風庭「えっ、いいんですか?」

海月「私はいつでも見にこれますし。」

継月「おーい!でっかいエイが来たぞ!」

海月「あ、運賃(?)は不要です。エイのご厚意によって成り立ってるものですから。」

あんかけ「わかりました。よし、じゃあみんな乗るよ!」


 さて、これからの道中どんなイベントが待ち受けているのだろう…


※駅名を使う際はコピー&ペーストが一番簡単だと思われます。また、駅名標のイメージは京急の旧型です。

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