第35話 《番外編》マフユさんちのコロナ日記③
その後、チーコさんはすっかり良くなり、まったくいつも通りになりました。
今回のコロナ、とくに子どもはガーっと熱が上がってすぐに下がるとは聞いていたものの、こんなに早く終わるんや~、とやや拍子抜け。それでも無症状感染なんてものもあるし、家族もまだまだ気を抜けません。
喉の痛みや頭痛などを感じて検査に行ったのは、チーコさんの発症の2日後。それぞれが何かしらの症状を抱え、ある程度覚悟して受けたのに、結果はみんな陰性。
「みんな陽性やったら良かったのに~」となぜか残念がるチーコさんでした。
というのも、やっぱりコロナと言えば隔離と消毒、というのがあるからでしょう。
まあ消毒は主に私が頑張ればいいんですけど(もちろん面倒は面倒やけど)、「隔離する」というのが本当に難しくて。
コロナ以前に、チーコさんが友達とゲーム等できる場所、というのを作っていたのが幸いし、その場所にお布団を敷いて寝かせる、というのは悩まずにできて良かったのですが、問題はチーコさんのメンタルでした。
なんと言っても不安の強い子です。いろんなことに対し、不安に捉え勝ちな部分が多く、しかもそれをすぐに伝えてはくれない、という。
コロナに感染した不安もあるやろうし、一人隔離(リビングからいつでも見える場所ではあるけれど)される不安もあるやろうし。
それを考えると、完全に隔離することよりも、出来る限り近くでいられることを心掛けよう、と決意するしかなかったのです。
夜も一人で寝られないだろうから私だけは隣で一緒に寝ました。
となると、今度はカースケが一人になるのでそれはそれで心配でしたが。
カースケさんの場合は近くに父ちゃんがいるし、昼間にできるだけ甘やかすことで納得してもらおうと思い直し。
カースケさん自身が納得してくれたので、この部分は助かりました。
いうて陽性の子と密着して寝るわけですから、当然私はうつるやろうと覚悟してたのに無事だったので、不思議なんですけどね。
3回目のワクチンをうって1ヶ月程度経ってたのが良かったのかもしれません。
とにかく私が大切にしたかったのは、感染拡大を抑えるより何より、メンタルをぶっ壊さないように、という点。
今のところなんとかなってますが、今後この隔離生活がチーコさんにどんな影響を与えるのか、今はそれが一番心配です。
そんなこと言いつつ、ほかの感染した子の家庭よりは結構呑気に過ごせたのかもしれません。うつったらうつった時やん、みたいな変な覚悟があったせいかもしれないです。
何より、何も予定のない休み!!ということで、模様替えとか掃除とか、ひたすら普段できないことに勤しんでいました。
ここからまた普通の、忙しい日々が始まるのかと思うとちょっとイヤですが、自由は自由なんでね。このコロナ休みで出来たことを大切に、いつも通りの暮らしを頑張っていきたいと思います!
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