第21話 一月は行くって本当のことですね。
気が付けばあっという間に1月も終わり、もう2月も7日になってしまいました。
1月だろうが2月だろうが、相変わらずの我が家。
というか、12月よりも低迷している気がしたりしなかったり。
カースケさんに関しては、大きなアップダウンもなく過ぎています。
ただ、一度爆発したときに言っていたのが、人とのかかわりの中で「自分は本当に存在しているのだろうか」と疑ってしまうことがあるということ、また、人と接するときにどうしても顔色を窺ってばかりで疲れてしまうこと、そしてそれらが辛くてもう生きていたくなくなるのだということなどを泣きながら話していました。
そして、それでももし自分が死んだら、そのあとの世界を想像して私たち親が哀しむ姿を思い浮かべたら死ぬのも辛い、と。
もう、掛けられる言葉なんてなくて、うんうんって聞くだけでした。
言えたのは、しんどいよなー、そんなこと思ってたら、くらい。
それでも、普通会話してて返事なかったりしたらただ聞こえへんかったんかな?くらいで終わる話であり、そういう風に自分の存在を疑ってしまうのはおかしいことだ、というのも自分では分かっているけれど、どうにもならないってことも言ってました。
のちに病院でその話をしたら、被害的に受け取ってしまうというのも障害特性らしいです。
たぶん、3年のときの担任に受けた暴力的行為と、それをその担任が責任転嫁的にクラス全員に容認させたというやり方から、自分には味方がいない、こんなことされてても誰もかばってくれない、自分はこの世にいないんじゃないか、という思考につながっているんじゃないかなー、と想像してます。
特性やからある程度仕方ないんやろうけど、どうにかしてやりたいなぁ。でも、どうしていけばいいのか分からんのが正直なところで。
たぶんそういう思考のゆがみというか、そういうのって、カウンセリングとかしてじっくり正していくべきなんやろうと思うけど。
でもカースケさん、とにかく人がダメ。
カウンセリングに行って、よく知らない大人と数十分の間お話してきなさい、なんて言ったって無理に決まってるから。
こういうときに親という立場はなかなかつらいもんです。
「カースケは確かに存在している大事な私の息子やねんで」
それを幾ら言ったって、本人には伝わらない。
だって親やから。
カースケにとって親は、カースケに迷惑をかけられている一番身近な人間だ、という思想が根強くあるのです。(これも被害的に受け取る、という一つの例かもしれませんが)
何回でも何回でも言うけど、絶対「嘘や~」と流されてしまう。そんな中で、どうやってカースケの歪みを正してあげられるんやろう。
やっぱり、赤の他人であるカウンセラーさんなんかに本当は任せてみたいところです。他人ってのがポイントで、身内の説得なんかより、冷静な他人のほうがより説得力があったりするので。
もう少し、本人が必要性を自覚してくれるときを待つべきなのかな。
本人の障害特性と、心の問題。
親の私にできることを模索しているところです。
それでも、そういう自分の思いなんかをしっかりと言語化してくれたというのは大きいなぁ、と思ってます。
これも心の回復の一つのステップであると信じたいところです。
次にチーコさん。
彼女の場合は、ほぼ学校に行けてないってのがまあ問題ですね。
行かないことは正直どっちでもよくて。
でも、本人に「先々は普通に小学校生活を送る」というイメージがあるうちは、行ける方法を模索せねばならんと思っているのです。
それでも今年に入ってから、ほぼ行けてないのはよろしくない部分かな、と。
行けない理由で一番多いのはなんとなくイヤってことやけど、何より問題なのが朝起きられないこと。
以前からそういう傾向はあったんやけど、ここ最近本当にひどい。
とにかくいろんな可能性を考えて、毎朝の血圧測定から始めました。
なんというか、自律神経系弱いな、という感覚は前からあり、「最近くらくらする」という本人の話もあったので。
案の定結構低血圧で。(大体84/50くらい。低いとき上が71とかでカースケさんがめちゃ心配してた)その影響もあるんやろうなー、というのが分かったのがまず1点。
それの対策として、ものすごい偏食である影響を最小限にすべく食育グミなるものを食べさせはじめました。そのおかげか、くらくらは減っているとのこと。
ま、起きれないのは変わらないのですが。
幼い間はないといわれてはいるけれど、起立性調節障害の可能性も捨てきれず、血圧に関しては経過観察かなーと思ってます。
それと、本人談として、「怖い夢を見るから寝るのが怖くて寝られない(→ゆえに寝るのが遅くなる、その結果起きられない)」というのも最近やっと報告してくれたので、そこに関しても解決法を模索中です。
やっぱりカースケさんのことなんかで、心理的ストレスがかかってるんやろうなー、とは思う。とにかくチーコさんは疲れているんでしょう。
彼女の場合は月2回プレイセラピーに通えているので、そこの先生とのんびり解決策を探していくしかないのかな、と。
本当に、思っていた小学校生活とまったく違う生活を送らざるを得なくなった二人とその母。解決策を考え実践し、砕け散る毎日です。
それでも、夜な夜な家族で桃鉄をやりながら(笑)できる限り楽しく過ごしていきたいと思う今日この頃であります。
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