第20話 年の暮れに思うこと
あっという間に今年も終わりですね。
コロナのせいもあってか、いつもより時間が経つのが早かったような気がします。
年末とはいえ、相変わらずの我が家です。
それでも、チーコさんはなぜ自分が学校に行けなくなったのかを自ら考えて少し答えを導き出すことができました。
カースケさんは、やはりゲームが自分の生きる道だと腹を括り、パソコンを買ってプロゲーマーを目指すことを決意しました。
二人の心の変化が、それぞれの安定に繋がってきたように思います。
その証拠に、二学期のラスト2週間、チーコさんは8日間連続で学校に行けました。
まだまだ起きる時間もバラバラで、登校時間も勉強時間もバラバラで、なんとかたどり着いて少し滞在する程度やけど、それでもチーコさんにとってはかなりの進歩です。
カースケさんは、死ぬ死ぬラインが明らかに減りました。
ゼロではないし、「殺すか捨てるか選べ」など激しい文言を送ってくることもあります。
それでも回数はかなり減っているので、まあまあの安定具合だと思っています。
自分で自分自身を認め、そのうえで先を見据えること。二人はその初っ端のところにたどり着けたのかもしれません。
ただ、やはりカースケさんはカースケさん。
今の安定した、そして念願のパソコンを待つ幸せな状況が逆に不安なようで、先日は軽~く自傷のようなことをしました。(爪でひっかいて流血、みたいな感じ)
想像でしかないけど(聞いてもカースケさんも理由は分からんっていうので)、たぶん彼は、自分がそんな幸せに出会えるということを信じていない。「オレなんかがこんなに幸せになったらあかん。なれるわけがない」そんなことを思っているんやと思う。
だから、幸せな状況が信じられなくて疑って不安になる。不安やから死にたくなる。死ぬのは無理やから、せめて痛みを感じたい。手首切ってみよう。きっとこの流れ。
たぶん、口で何を言っても伝わらないから。そんなんやめてよ、カースケは幸せになってええねん、何を言っても上滑りするから。
言葉だけじゃなく、態度で示していくしか私のできることはないんやろうと思ってます。
誰が何を言おうと、かーちゃんだけはお前の味方やで!
それをイヤというほど態度で示して刷り込ませること。もちろんそれはチーコさんに対してもそうやけど、来年の私の課題はこれになるだろうと思っています。
いろいろあった一年が終わろうとしています。
きっとまだまだ躓いて転んで血だらけになって行くんでしょうが、止まるわけには行かないから。
たくさん笑える一年になるよう、頑張って行きたいと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます