第18話 最悪な夜
前も実況みたいなことをした気がするんやけど、今現在、最悪な状況にいます。
いつものよくある、死にたがりの息子と止めたい母の図。
きっかけはほんの些細なこと。
それやのに彼は当然のように死を望む。
みんなでたくさん笑ったこととか、先にある楽しい予定とか、友だちと笑い合った全部全部なかったことにして。
残酷な子やなー、とほんまに思う。
私が彼を生んだことを全否定して、私が必死こいて、育ててきた命を拒絶して。
挙げ句の果てに、「なんで邪魔すんねん!」て、それはないで~。
邪魔するに決まってるやん。
子供の死ぬとこなんて見たいわけないし。
生きててほしいねん。ただ単に。
「殺してくれ」とか、聞くわけないやん。
私が彼に生きててほしいと思ってることが伝わらないなら、どうやって守ればええんやろ。自分自身で大切にできない彼の命を、どうやって私が守ってやればいいんやろ。
殺せば満足なん?
私がやれば満足なん?
せーへんけど。できへんけど。
でもいつか、それをすることが彼の幸せだと思ってしまいそうで怖い。
そんな夜です。
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