第16話 自由であれ。

気がつけばもう二学期が始まっております。

たった9日間の夏休み。

こんなクッソ暑いのに二学期、という事実。今年はコロナのせいでイレギュラーなことばかりがあるとはいえ、いまだ慣れませんね。


二学期に入ったからって、我が家は何にも変わりません。

別室ならちょっとだけ行ける娘と、まったく学校に行かない息子。

一学期の通知表は二人とも斜線だらけで、ああ、見た目がなんかうるさい!と思いました(笑)


でも、娘はまあ顔だけはちょいちょい出してるので分かるとして、出席日数1日だった息子を、よく評価していただいた!

提出物以外ではなかなか評価できないであろう息子のため、先生が独自で、息子ができたことの評価表を作って渡していただきました。ほんとありがたい。


こういうことのありがたさって、たぶん現在の息子にはそこまで響いてないんやと思う。それでも彼が大人になり、子供を持つことができたなら、「ああ、あのときの先生がしてくれたことはすごいことやったんやな~」と思うんでしょう。




一学期の終わりの個人面談も、たくさんの時間を割いていただきました。一人持ち時間は10分のところ、息子は35分、娘はなんと1時間!!二人の問題児っぷりよ…


息子の担任の先生には、彼が不登校になった経緯と本来は学校大好きの活発な子であったことなど、じっくりお話できました。先生もそれらを受け入れ、彼のペースを一番に考えてくださる様子。無理のない範囲で学校との関わりを保てるよう、慎重に見守っていただけそうです。


娘の担任の先生は、娘の不登校を「わがまま」、それを認めている私を「甘やかし」と捉えておられた様子。

確かに、「学校に行きたくない!」ということに関しては、娘を叱ったことはないけど。

それでも私は、娘の理不尽な要求は突っぱねるし、めちゃめちゃ怒ってきました。


私が、怒らんオカンなわけないやん??


こちとら不登校児に対してあらゆること経験済み。ある程度のツボは抑えてるっちゅーの!!


ただ、娘の「学校に行きたくない!」は単なるわがままに思えない。母の勘、てわけではないけど、ここを頭ごなしに、何が何でも学校に行け!とやってしまうと、どうも余計に拗れる気がしてならないのです。


だから今は、不登校の原因を探りながらよりよい対応策を考えている最中。なので、学校の中にいる強硬派の先生たちには、「甘いオカン」と思われてしまうんでしょう。

 



こんなこと言っていいのか分からんけど、学校の先生方たちの中の、「学校とは、来てあたりまえのところだ!」という固定観念はいったいなんでしょう??


捨ててしまえばいいのに。


その考えから、すでに外れてしまった子をもつ私。そういう考えこそが、行きたくても行けない子どもたちを傷つけてるってことに、そろそろ目を向けるべきだと思うのです。


「行けないなら力ずくで!」と言うけど、イヤな子は本気で暴れるよ。それで幾つ青タン作ったか。そこまでしても、結局は子どもにトラウマを植え付けるだけ。


あと、学校がしんどい子には、クラスメートからの「早く来てね」っていう手紙はプレッシャーでしかない。でも先生は何かとさせたがるんですよね。その気持ちを抑えてもらえれば、無駄にイヤな思い出を量産することもないんです。


とにかく、学校はもっと自由であるべきや!とそんなことを叫びつつ、16話、終わります!

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