第34話〜設定・人物紹介〜

・距離や重量

メートル法と同じ十進法をこの世界でも使用している。

ミリがメリ。センチがカンラ。メートルがティートス。キロがゾン。トンがデウに該当する。

グラム、リットル、アールはそのまま使用。同じにした意味は特に無し。


・アクシア

この世界における通貨の単位。人族の勢力圏内は全てこの通貨が流通している。

魔人族や魔物の住む魔界はヴェールト(ドイツ語で価値の意味)という単位を使っているが、今後作中に出すかは不明。

ちなみに500アクシアまで硬貨で、1000から紙幣となる。まんま日本円と同じである。

鉱石・魔石類は質や大きさ、品薄であれば価格の変動が激しい。

第一章で出たビーンズツリーナイトメアの魔石はギルドが、第二章で出た毒爪パンダの魔石は銀斜の灰狼が入手している。


・種族

大雑把に分ければ人族、魔人族、魔物、魔獣となる。

人族は肌の色、髪の色、瞳の色に違いがあるくらいで外見は殆ど同じ。魔人族は住む場所や使える魔法によって見た目が大きく変わってくる。

また魔族とは人族が作り出した魔人族、魔物、魔獣の総称であまり良い意味ではない(魔人族からしたら動物と自分達を同列に言われているようなもの)

魔人族には土棲魔人族、水棲魔人族、風棲魔人族、火棲魔人族、獣体魔人族、幽体魔人族、など挙げるだけでもキリがないほど種族が分かれている。

ちなみに第二章のメイヤside①で言われた獣人とは、この獣体魔人族の事を指す。

獣の特徴を備えた人族に近いモノもいれば、魔獣のような見た目のモノもいる。

第一章に出たガンダダンは幽体魔人族、名前だけ出たグルルンルンは獣体魔人族である。

人族は土棲魔人族をドワーフ、水棲魔人族をネレイス、風棲魔人族をエルフ、火棲魔人族をドラゴニュートと呼んでいる。作中では分かりやすくルビ打ちをしている。


・魔法

物理法則を超えた事象を起こす奇跡。神から賜った御力などなど言われているが、もっぱら多く使われているのは生活魔法と採集魔法だったりする。

ジュジュが異世界から知識や食品その他を多く持ち帰った結果、六百年経った世界ではある程度科学技術が発展する事となった。しかし発展しているのは特定の都市だけで、まだ周りに変化を感じられるほどではない。


・世界における科学技術の程度

大陸を横断する超大型蒸気機関車や、複葉機レベルなら物凄い額のお金を払えば乗る事ができる。が、それをするくらいなら馬車でもいいし、転移魔法を使える者を雇う方が安上がりだったりする。

ちなみに科学技術の発展に伴いスプリング入りのベッドマット、馬車の衝撃緩和など地味な部分で生活向上していたりもする。

水洗トイレと下水道の設置は国の公共事業として行われているが普及率は人族圏内で四十%ほど、それ以外はポットン便所。

魔界は普及率ほぼ百%を達成しているが、これはそもそもトイレを使用する種族が少ないから成し得た数字であったりする。

ギルドの建物にコンクリートが使われているように、建物は石、煉瓦、土壁などからコンクリートに変わってきている。が、城のような大きなものはまだまだ石造りで、大きな街でコンクリート造りの建物は少ない。

参考程度であるが、エディンバラという地方の旧市街地をランクダウンさせた街並みと思ってほしい。どういった感じかは「エディンバラ、旧市街」で検索すれば出てきます。


・スキル

スキルには先天的に備わっているものと、後天的に備わったものの二種類がある。先天的スキルの事は区別のため種族固有のスキルと呼ばれている。

水棲魔人族のインヴィルゲルトは蠱惑の芳香というスキルであったが、同種族でもたまに違うスキルを持っているモノもいる。

後天的スキルは様々なものがあるが、分かりやすい事例としては『技』と『魔法』があるだろう。

後天的スキルは練習、その時の感情、環境、レベル上げなど不確定な要素が混ざり合って発現する。ただし剣士なら剣技を、槍使いなら槍技をなどある程度の方向性は決まっている。

覚えられる技はレベルによって変わるが、その内容は同じである。つまりレベル50の剣士が二人いたら、どちらも同じ技を覚えているという事。

この事から分かるように自分も相手も手の内は分かってしまうので、わざわざ技名を叫ぶような真似はしない。

剣士ならばむしろ盾を使って別の技を繰り出しその隙に大きいものを叩き込んだり、剣技以外の要素で勝負が決まると言ってもいい。

魔法使いも同じだが、こちらは魔力の量で魔法の威力も変わるので一概に同じとは言いづらい。


・神族

神界に住むとされている。不老であるが不死ではない。神界の果実を食べて不老を保っているが、ジュジュのもたらしたお菓子は良くも悪くも神族にショックを与える事となった。

神界にいれば空腹も眠気も無縁だったのだが、食物を美味しくする方法がある事をジュジュのお菓子によって知り、地上へ降りる神族が続出した。

地上に降りたせいで不老ではなくなり死んでしまう神族もいたが、一度味を覚えた神族は貪欲で、依代を使って降りるという奇跡まで編み出してしまう。

六百年前は比較的よく降りていたが、ジュジュが転生するまでの間は控えられており、現在では神族の存在を信じているのは敬虔な信者か長命な種族くらいである。

ちなみに宗教は存在するが、神族が多すぎるので多神教であるし戒律も緩くなってしまっている。


※その他まだまだ追加していくやもしれませんが、とりあえずは設定はこんなところです。


〜登場人物〜

・ジュジュアン・フラウマール(アマオウ)

今作の主人公でありヒロインでありツッコミ要員でもある金髪碧眼の美少年。十二歳。背が低い事もあり十歳以下に見られる事が多い。白いケープ以外は地味な格好。板金鎧はガチャガチャ言うのであまり付けたがらない。

自分の事が可愛らしいのは本人も分かっている。たまに天然あざとい。だがそこが良い。

前世は魔界を統べる魔王をしていたが、転生したら肉体に精神年齢が引っ張られ精神が退行気味。本人はそれも含めて楽しんでいる。

好きなお菓子はチョコレートを使ったもの全般。得意なお菓子は全て。

食べた者が笑顔になるのが一番好き。

のじゃショタ金髪碧眼パティシエ美少年最高です。


・セバスチャン(セバスチャン・バレッジゴールドン・Jr)

前世からジュジュに従う側近兼執事。黒髪に紅い眼、無表情、細マッチョで背も高い。十八歳くらい。真っ黒な燕尾服はいつでも糊が効いている。

見た目だけなら闇のプリンスとか言われそうだが、ジュジュの一挙一動に鼻血を出す残念さん。

アニメ好き。いつか異世界の聖地にいる諸兄らと語り合いたいと思っている。ちなみに最近チアリーディングのアニメを見て、この格好をジュジュが着たらと思ったら鼻血が出た。ヤバイ。

隠している事、後悔している事色々あるが、それをジュジュに伝える気は無い。

好きなお菓子は日本の和菓子だが、ジュジュが作ったものならば全部好き。


・リメッタ(ダメッタ)

月を司る三姉妹女神、その三女。銀髪緑眼の美少女。髪が長い。ジュジュより少し年上に見えるくらい。白いワンピースに薄緑色のローブを羽織っている。大きい杖は別に無くても魔法は使えるので収納袋の肥やしになっている。

神族とは我儘で知られているが(ジュジュ談)、その中でも特に我儘……だったが、さすがに大神から神界に戻れなくされ、祝福という名の呪いを受けたので多少は丸くなった。

ストレスはその分ジュジュのお菓子を食べる事で消化しているが、体重の心配が絶えない。

成長の祝福の副次効果として、一種類食べるにつき一ゾン増える。つまり一種類のお菓子をいくら食べても一ゾンしか増えない計算だが、食べた分とは別に一ゾン増えるだけなので、結局大食いした分は増える。

生まれてこのかた掴めなかったお腹が最近掴めるようになって、古屋内の畑周りを走っている姿が確認されるようになった。


・メイヤ(燃ゆる赤熱の魔眼所有者)

ジュジュの修行を受けて無事(?)英雄候補になった人族の女の子。十六歳。見た目も年相応。

こげ茶の髪に同色の瞳だが、魔眼の時は炎を洩らす赤い眼となる。熱くはないが火の粉がかなり散るので、気になる人は気になる。

マグィネカルト霊山に登る際リングドーヴ達から革鎧とガントレット、防塵用マントなど防具は新調してもらっている。

武器は煌光剣ハーミアレムという片手剣。魔眼時にこちらも青い火の粉を出すので室内で使うと物凄いことになる。

好きなお菓子はゼリー系。魔眼に宿っていた意識や感情の影響も多分にある。

通信魔法の彫られた指輪を貰ったが、連絡を取るのはもっぱらリメッタが多かったりする。


・銀斜の灰狼(ホロアの羽根の件でSランク昇格)

全員銀髪に染めている。読み返して自分でもびっくりした。

リーダーのカイエが『見通す白影の魔眼』を開眼している。こちらも英雄候補。だいたい魔眼を開眼すれば英雄への道は開けると言える。

とある依頼からメイヤの護衛とお守りをしていたが、今では立派な戦力になっている。

カイエはメイヤと母親違いの姉妹。妹の欲しかったカイエはメイヤを構いたがっていた。お姉ちゃんしたかった。だけど依頼だしメンバーの手前だしと頑張って耐えてた。

今はすっかりメイヤに甘えている。リーダーの威厳的なものは無い。だがそこが良い。

ホロアとはお姉ちゃん仲間。よく二人でお茶を飲んでいる姿がよく見られる。


※またまた長くなりました。設定なのか後日談なのか分かりませんが、読むとより一層この小説を楽しんでいただけると思います。


年末で皆様お忙しいと思いますが、体調など注意して無事新年をお迎えください。私生活が忙しくなりますので第三章の更新は未定です。申し訳ありません。





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