円盤
何もない町で生まれ
何もない町で育ち
そとでばかり遊び
日暮ればかり眺めてきた
円盤を放ることが大好きで
円盤を
そらに浮かべて
朝焼けを眺める年齢になると
僕は
拳を握り締めることが増えて
あの遊んでばかりいた手は
もう
なかった
手は
ドロドロに汚れ
洗う度
あの日暮れを思い出す
僕の手は
いつまでも遊んでいたかったんだと
円盤を放っていたかったんだと
こんなドロドロになるなんて
思ってもみなかった頃があった
日は暮れてしまい
遊びは
もう
お終いだ
行為を知ってしまった僕は
次の朝につなぐため
行為を止めない
僕が行為を止めたとしても
また新しい子供が
行為を知ってしまう
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