群青色
お梟
第1話 日常
梅雨明けにしては気前のいい晴天となった今日。
殺人的な日光に肌をジリジリと焼かれながら、小高い丘の上にある校舎に向かっている。
時折、潮風が白いシャツをはためかせては駆け抜けていくのが心地いい、しかしそれもつかの間…暑い大気がまとわりついてくる。
遠くの方でキラキラと海面がチラつくのが鬱陶しい、汗で髪が張り付くのが気持ち悪い、肩にかけたバックを放り投げたい。
そんな事を考えてはしっかりと学校に行く僕は、青春真っ只中の阿呆なんだと思う。
教室へ行き、席に座るといつも通りの三階からの眺めと、窓際の席だから日差しが僕を刺し殺しに来ている。
そっとカーテンを閉め、教室のドアをぼーっと眺めている。
クラスメイト達が廊下を行ったり来たりしているのを見ると、なんだか水族館の魚達に見てしまう。
退屈な授業と美味しくない購買のパン、屋上へ行けない校舎…。
面白くない。
何も面白くない。
それが僕の日常。
群青色 お梟 @ofukurou
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