花
あの人が育てていた花がまた枯れてしまった。
あの人が残してくれた
メモのとおりにしていたつもりだった。
私の世話が悪かったのかな・・
もう少し気を配っていれば良かった・・
いくら悔やんでも、花は戻らない。
そのことをあの人に伝えることができない。
「タイミングが悪かった。」
前に枯らしてしまったとき、あの人はいった。
自分がいれば、と思ったんだろう。
戻らないことを知りながら、
私は枯れた花に水をやりつづける。
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