時間

「キミとおしゃべりがしたい」

そんな昨夜のあなたのメッセージ。


サッカー中継の後、LINEで盛り上がって。

その後の言葉だった。


泣けてきた。


定時の鐘と共に、私は会社を飛び出した。


まにあって。

まにあって。


もどかしい、いつもの帰り道。

途中下車、バスに乗る。


ほとんどの人が、終点で降りた。

面会の刻限間近、病院へ急ぐ。


「あの時、メッセージ打ちながら、

 少し泣いたんだよ。」

笑いながら、あなたは言う。


顔が見れて良かった。

声が聞けて良かった。

笑いながら、涙をにじませて。


ラウンジには人の声が満ちていた。


それぞれの人が、大切な人のために

一緒の時間を作る努力をしている。


私の努力は足りないと思えた。

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