ミサッラルの名詞の編(v3-0036~0055)
v3-0036
四字の語彙の篇
فَعْلَلْ fä'läl,فَعْلالْ fä'lal 型で各種の動符を帯びた語彙の章
یبغت yapghut 毛などの物が縫い付けられた布団。毛布。
یبتج yaptaq 毡衣。牧人たちが雨雪を防ぐ為に着る袖の無いフェルトの外套。
یبغج yapghuq 驢馬などを追い立てる時に使う棒。
یسغاج yasghaq 俎板。この言葉は本来「یسي یغاج yasi yighach 平たい木」である。
یغمر yaghmur 雨。この言葉は「یمغر yamghur」とも言う。諺では此の様に用いる。
نجما ابرق کذك ارسا یغمر یرار
nächämä upraq kädhük ärsä yaghmurqa yarar
衣はどんなに古くても雨を遮る。毡衣は古くても好く雨を遮る。この諺は、手下が無知で愚かなために目論見が言い付けから外れることを指している。つまり、一人の人間の多くの欠点を取り去ることによって、何かを任せられ、もし仕事を宛がえば、主は何もせずに済む。詩歌では此の様に用いる。
قیدی بلت یغمرن
quydi bulut yaghmurin
کرب تتار اق ترین
kärip tutar aq torin
قرقا قذتي ال قرن
qirqa qodhri ol qarin
اقن اقر نکرشر
aqin aqar angrashur
雲が空を覆って雨が降って来た。雨は雪山の山頂に注ぎ、山頂から洪水が押し寄せた。
v3-0037
یربز yarpuz 薄荷。
یربز yarpuz マングース。蛇を捕らるイタチの様な動物。諺では此の様に用いる。
یلان یربزدن قجار قنجا برسا یربز اترو کلر
yilan yarpuzdin qachar qancha barsa yarpuz utru kälür
蛇がマングースから逃れようとも、マングースに遭う。この諺は、どんなに嫌な事から逃れようとしても、いつも其の嫌な事にぶつかる人に対して言う。
v3-0038
یلدز yulduz 星。あらゆる星の通名。後に夫々を区別する為に、木星を「ارن توز ärän tüz」、天秤座を「قاقوش qaqa qush」、昴を「الکر ülkär」、北斗七星を「یتیکان yätigän」、北極星を「تمر قزق tämür qazuq」、火星を「بقر سقم baqir soqim」と呼ぶ。
یلدز yildiz 根。ある時には親族を比喩する。「توبلك یلدزلغ tüplüg yildiz」素性のある人。
یلسوز yolsuz 迷った人。この言葉の元は「یولسوز」であry。
یردش yärdäsh 同郷。「یردش کشي yärdäsh kishi」同郷の人。同郷の人同士で「یردش yärdäsh」と呼び合う。オグズ語。
یرمش yarmash 穀物の粒の引き割り。
یرمش yarmash 「یرمش اون yarmash un」小麦粉。この二つ言葉の含む意味は相矛盾するが、その実、根は一つである。
یغرش yughrush テュルク人の中で、平民から大臣級に抜擢された人。ペルシャ人や其の他の人は、どんなに功績が有っても此の官職は得られない。可汗に比べて一等級下である。雨雪や日差しを遮る為、黒い絹の日傘の使用を許されている。
v3-0039
ینجغ yunchigh 悪い。「ینجغ ایش yunchigh ish」悪事。「ینجغ ار yunchigh är」悪人。詩歌の中では此の様に用いる。
اذلك ارغ کؤردي
ödhläk arigh kävrädi
ینجغ یؤز تؤردي
yunchigh yavuz tavradi
اردم یما سؤردي
ärdäm yämä savradi
اژن بکي جرتلور
adhum bägi chtilür
世風は腐り、卑劣な輩が勢いを得た。アフラスィヤーブの逝世により、品徳高尚な者たちも世風を喪失した。
v3-0040
یرتغ yortugh 戦時に可汗を護衛する人員、或いは可汗に同行する随員。
یرلغ yarligh 貧しい者、貧乏人。「یرلغ ار yarligh är 憐れまれる人」の一語も此れに由来する。
یرلغ yarligh 詔書、可汗の詔書、勅令。チギル語。オグズ人は此の言葉を知らない。
یشلغ yashligh 涙が流れる、涙を溜めた。「یشلغ کوز yashligh köz」涙目、涙を溜めた瞳。
یشلغ yashligh 老いた、年を取っている。「یشلغ ار yashligh är」老いた人。大型の動物にも此の言葉を用いる。此の言葉は本来「یاشلغ」と書く。
یملغ yamligh 塵芥のある物。「یملغ کوز yamigh köz」ゴミが入った目。此の言葉は本来「یاملغ」と書く。
یبغاق yapghaq 鳥を捕まえる罠。
یتغاق yatghaq 哨兵、衛兵。可汗を守る、城堡を守備する哨兵。「یتغاق یتي yatghaq yatti」見張りが守った。
یذرق yudhruq 拳。諺の中では此の様に用いる。
یات نك یاغاغ تکوسندا اوزنك قانلغ یذرق ییك
yatning yaghlugh täküsindän özning qanligh yudhruq yäg
見知らぬ者の香ばしい飯は己の血を帯びた拳に及ばず。余所者からの御馳走は、己の親戚同士の喧嘩に及ばない。この諺は、親戚同士の間で生じた蟠りは、和解の為に話し合えることを指している。
v3-0041
یرمق yarmaq 銅銭、貨幣。
یستق yastuq 枕。
یؤلق yavlaq 悪い、劣った。「یؤلق کشي yavlaq kishi」人柄の悪い人、あまり良くない人。
یؤلاق yavlaq 悪い、良くない、劣った。様々な物が劣った。オグズ語とキフチャーク語。詩歌の中では此の様に用いる。
کاسا کشي یزینکا
külsä kishi yüzingä
ککلك یزن کنکل
körklüg yüzin körüngil
یؤلق کذز تلنکني
yavlaq ködhäz tilingni
اذکو سؤغ تلنکل
adhgü savigh tilängil
ある人が君に微笑めば、君も笑顔で答えて柔らかい物腰で話すだろう。決して悪し様に言って思い上がるな。
v3-0042
یؤلاق yavlaq 「یؤلاق سرغ yavlaq sarigh」とあるベグの名前。「یؤلاق yavlaq」の本来の意味は「とても、凄い」である。「یؤلاق قتغ یغاج yavlaq qatigh yighach」とても堅い木。
یمغاق yumghaq 丸い、円形の、円形の様々な物。「یمغاق تنا yumghaq tänä」香菜の種。十三種の言語に表れる。私は、この「تنا tänä」という言葉は、ペルシャ語の「دانه 個、只」ではないかと疑っている。後に突厥語化して「تنا tänä」と転訛した。
یمشاق yumshaq 柔らかい、柔軟な。様々な物の柔らかい。
یندق yandaq 駱駝刺。「یندق تکان yandaq tikän」駱駝刺の棘。「یندق جکر yandaq chäkär」駱駝刺の汁。
یندق yandiq 普通の、一般の。「یندق ات yandiq at」普通の良くない馬、駄馬。
یندق yundaq 馬糞。此の言葉は馬糞にのみ用いる。此の言葉は諺の中では此の様に用いる。
یغینك ارسا کرل یندقي تکیر
yaghing ärsä käräk yundaqi tägir
敵であっても、必要な馬糞ぐらいは残す。
v3-0043
ینغق yunghuq アルカリ土でも育つ植物、石鹸の材料になる。注意すべきは、「ق」が動詞の語幹と連接すると、道具や用具の名詞を派生できることである。正しく「ارغاق orghaq 鎌」は「اوردي ordi 刈る」という動詞から派生した。この言葉も「洗う」という意味を含む「یودي yudi」という動詞に「ق」を加えて派生した。
ینلق yanliq 牧童の袋。牧童が食料などを入れて随身携帯する袋。
ینجق yanchuq ポケット、銭袋。
یدرك yüdrük 衣服や其の他の物を並べて置く壁に付いた棚。
یزلك yüzlüg 顔の。「اکي یزلك ار iki yüzlüg är」二つの顔を持った人。偽善者、詐欺師。「اکي یزلك کزنکو iki yüzlüg közngü」鏡。
یکرك yügrük 善く走る。「یکرك ات yügrük at」善く走る馬、競馬で勝てる馬。オグズ人は、賢い、鋭い、品徳高尚な人の事を「یکرك بلکا yügrük bilgä」と呼ぶ。
v3-0044
یکسك yüksäk 尊い、高尚な、崇高な。「یکسك تاغ yüksäk tagh」高山。「یکسك yüksäk」は、あらゆる高いもしくは長い物について言える。これは鳥の羽毛を意味する「یوك yük」という一語から来る。
詩歌の中では此の様に用いる。
اس اس کرب یکسك قلق قودي جقار
us äs körüp yüksäk qaliq qudi chaqar
بلک کشي اکت برب تؤرق اقار
bilgä kishi ögüt bärip tavraq ukar
禿鷲は屍を見て急降下する、賢者が探すのは戒め、一旦聞けば覚えて悟る。
یکسك yüksäk 指ぬき、精銅或いは皮で作られる。針が刺さらないようにするために、それを指に嵌める。
یلبك yälpik 風。「ارکا یلبك تکدي ärgä yälpik tägdi」人が風を引いた。
v3-0045
یبکل yäpkil 深紅、赤紫。「یبکل تون yäpkil ton」深紅の衣。此の言葉の「ل」は「ن」を取り換えた。
یرتم yartim 部分、半分。「بیر یرتم بذون bir yartim bodhun」一部の民、人々の中から分け出た一群。
یغرم yughrum 「بیر یغرم اون bir yughrum un」一捏ねの面粉、一回目に捏ねられた面粉。
یترم yärtüm 残された。「یترم سج yärtüm sach」剃られた後、未だ残っている頭髪。
یرشم yarshim 「بیر یرشم ییر bir yarshim yär」競馬の時、一つ馬を疾走させる所。
یکرم yügrüm 「بیر یکرم ییر bir yügrüm yär」一走りする所、初めに走る所。
یبکن yäpkin 深紅、赤紫、赤土色。「یبکن تون yäpkin ton」深紅の衣。「ل」にしてもより。
本章中の別の一類
ییلاغ yaylagh 牧場。
v3-0046
فَعالِلْ fäalil 型の語彙の章
یلاؤج yalavach 使者、聖人。此の言葉は「یلاوج yalawach」という形式もある。
یلافر yalafar 可汗が使者たちに賜った称号。回鶻語。諺の中では此の様に用いる。
یلش ات کیماس یلافر الماس
yash ot köymäs yalafar ölmäs
若草は燃えず、ヤラーファルは死なず。青い若草が燃え難い様に、あらゆる重要な、恐るべき消息を齎す使者も殺すことは出来ない。何故ならば、此の様な消息は、消息を届けさせた人に基づくからである。この諺は偉大なる神の仰せの所の「ماعلی الرسول الا البلاع」と同じである。
یبیتق yapitaq 鞍を載せた。「یبیتق ات yapitaq at」鞍を載せた馬。「ال اتغ یبیتق مندي ol atigh yapitaq mündi」彼は鞍を載せた馬に乗った。
یماجك yämächük 袋。麦などを運ぶのに使う小袋。
فَعَلْلُو fäällu 型の語彙の章
یفشغو yafishghu 枸杞。此の言葉は「یمشغا yumushgha」とも言う。
یکرما yigirmä 二十。此の言葉は「یکرمي yigirmi」とも言う。
四字の語彙の篇は完
v3-0047
五字の語彙の章
فَعَلْعَلْ fääl'äl 型で各種動符を帯びた語彙の章
یبرلغ yiparligh 麝香の有る。「یبرلغ کسرکو yiparligh käsürgü」麝香の入った袋、麝香袋。諺の中では此の様に用いる。
یبرلغ کسرکودن یبر کتسا ییذي قلیر
yiparligh käsürgüdin yipar kätsä yidhi qalir
麝香袋の中の麝香が無くなっても、香は残る。麝香袋の中から麝香を取り出しても、その中に香は残る。この諺は、財産を失ったとしても名残は残るということであり、物を探している時に言う事である。
یغرلغ yaghirligh 鞍擦れのある。「یغرلغ تؤي yaghirligh tävä」鞍擦れのある駱駝。その他にも用いる。
یلرلغ yularligh 面繋をつけた。「یلرلغ ات yularligh at」面繋をつけた馬。
یبغلغ yapighligh 閉じた、閉めた。「یبغلغ قبغ yapighligh qapugh」閉じられた門。
یذغلغ yadhighligh 開いた、広げられた。「یذغلغ تشاك yadhighligh töshäk」広げられた布団。
v3-0048
یرغلغ yaraghligh 役に立つ、有用である。「یرغلغ ایش yaraghligh ish」有用な物。
یزغلغ yazighligh 解き放たれた。「یزغلغ ات yazighligh at」解き放たれた馬。他にも用いる。
یشغلغ yishighligh 縄の有る。「یشغلغ ار yishighligh är」縄を持った人。
یلغلغ yulughligh 請け出された。「یلغلغ کشي yulughligh kishi」強請られて金品を贖った人。
یمغلغ yamaghligh 繕われた。「یمغلغ تون yamaghligh ton」繕いの有る、繕われた衣。
یرغلغ yaraghligh 鎧の有る、鎧を着た。「یرغلغ ار yaraghligh är」鎧を持った人、鎧を着た人。
یزقلغ yazuqlugh 罪の有る。
یشقلغ yishiqligh 兜の有る、鎧の有る。「یشقلغ ار yishiqligh är」鎧を着た人、即ち頭に兜を被った人。
یسغلغ yashighligh 袋の有る、袋に入った。「یسغلغ یا yashighligh ya」弓袋に入った弓。
یغقلغ yaghaqligh 胡桃の有る、胡桃を結んだ。「یغقلغ یغاج yaghaqligh yighach」胡桃の実を結んだ木。
یرنلغ yurunlugh 絹織物の有る。「یرنلغ اراغت yurunlugh uraghut」絹織物を持った婦人。
v3-0049
یشنلغ yashinligh 稲妻を帯びた。「یشنلغ بلت yashinligh bulit」雷雲。
یغنلغ yaghanligh 象を帯びた、象の有る。「یغنلغ ار yaghanligh är」象を持った人。
この部分では幾つかの意味を表示する。
其の一、形動詞を表示する。例えば、「یذغلغ تشاك yadhighligh töshäk」広げられた布団、「یزغلغ ات yazighligh at」解き放たれた馬。
其の二、言い表された物の所有者の意味。例えば、「یبرلغ ار yiparligh är」麝香を持った人、更に「ایقلغ تؤسي ayaqligh tävsi 食器の置かれた食卓」、「ایقلغ اؤ oyughlugh äv 壁龕の有る家」等と同じである。
یرندق yarindaq 皮帯、皮紐、テュルク式のベルト。それらは山羊の皮を細く割いて作る。
یبشغاق yapushghaq オナモミ、ひっつき虫。ハシバミに似た毛の様な刺の生えた実を持つ植物。馬や其の他の動物の尻尾にくっつく。人に頼り切るような人も此の様に言う。
یبرغاق yapurghaq 葉、葉っぱ。書頁のことも「یبرغاق yapurghaq」と言う。
یغجلق yighachliq 樹林。材木が置かれている場所も此の様に言う。
v3-0050
یذغلق yadhaghliq 徒歩。徒歩で道を旅する。
یذغلق yadhighliq 臭い、臭い臭いを発する。
یمغلق yamaqliq 継ぎ接ぎ、繕われた。「یمغلق بوز yamaqliq böz」継ぎ接ぎに使った布。継ぎ接ぎの為に用意された布、及び其の他の類似の物。
یلقلق yilighliq 温暖、熱。
یغقلق yaghaqliq 胡桃林、胡桃の有る。胡桃の木の生える所。
یرقلق yaruqliq 光、光線。
یرقلق yiraqliq 遠い。
یلندق yalindaq 赤裸々、裸体。「یلندق ار yalindaq är」裸の人。
یکتلك yigitlik 青春、若者の気概。「اسز انك یکتلکي äsiz aning yigitlik 惜しむべき青春」の語は此れに由来する。
یرکلك yüräklig 肝っ玉の有る、勇敢な、恐れ知らず。「یرکلك ار yüräklig är」肝の据わった人、即ち恐れを知らぬ勇敢な人。
یتزلك yätizlik 広さ、幅。ある物の幅。
یلکلك yöläklig 支柱のある。「یلکلك یغاج yöläklig yighach」支柱のある木材、支えられた材木。
v3-0051
یلکلك yiliklig 骨髄の有る。「یلکلك سنکوك yiliklig söngük」骨髄の有る骨。
فَعَلْعنْ fääl'an 型で各種動符を帯びた語彙の章
ایتغان ayitghan 問う、質問する。「ال کشي ال تلم سوز ایتغان ol kishi ol tälim söz ayitghan」あの人はよ、いつも言葉を尋ねる。
یرتغان yaratghan 創りし、創造者。「تنکري ال ییرك یرتغان tängri ol yärig yaratghan」テングリはよ、大地を創った。
یرتغان yarutghan 照らす。「کن ال اژنغ یرتغان kün ol azunugh yarutghan」陽はよ、世界を照らす。
یرتغان yorutghan 屁をこく人。「یرتغان کشي yorutghan kishi」よく屁をこく人。
یغتغان yaghutghan 近づける。「ال کشي ال اوزن یغتغان ol kishi ol özin yaghutghan」彼の人はよ己に人を近づける。(親しませる)。
یغتغان yaghitghan 雨雪を降らせる、降らせる者。「تنکري ال یغمر یغتغان tängri ol yamghur yaghitghan」蒼天は雨を降らせる。
یغتغان yaghitghan 敵視した、敵対的な。「ال کشي ال تتجي یغتغان ol kishi ol tutchi yaghitghan」彼の人はよ、いつでも敵対的だ。
v3-0052
یمتقان yumitghan 集結した、寄り集まった。「ال کشیلار ال یمتقان ol kishilär ol yumitghan」この人たちはよ、寄り集まった。
یبرغان yapurghan 誤魔化す、覆い隠す。「بو ار ل ایشن یبرغان bu är ol ishin yapurghan」この人はよ、事を誤魔化す。此の言葉は有る事を覆い隠すのにも用いる。
یشرغان yashurghan 隠し持つ、隠し立てする。「ال ار ال ننکن یشرغان ol är ol nängin yashurghan」このひとはよ、物を隠し持っている。他にも用いる。
یبشان yapushghan べったり付く。「ال ار ال ایشقا یبشغان ol är ol ishqa yapushghan」この人はよ、物事に専念している。ある物とある物が密接な関わりを持っていることにも、この言葉を使う。
یشلغان yashulghan 流れる、滴る。「بو باش ال قاني یشلغان bu bosh ol qani yushulghan」この傷口からよ、血が流れている。「بو ار ال الکي ایشقا یشلغان bu är ol äliki ishqa yushulghan」この人はよ、事業に身を置いている。
یغلغان yighilghan 集まった、寄り集まった。「بو ییر ال مندا کشي یغلغان bu yär ol munda kishi yighilghan」この地にはよ、いつも人が集まっている。
v3-0053
یقلغان yiqilghan 倒れている。「ال تام ال تتجي یقلغان ol tam ol tutchi yiqilghan」この壁はよ、いつも倒れたまま。
یغرقان yoghurqan 掛け布団。
یکرکان yügürgän 配達人、知らせを伝える人。中国の隊商がムスリムの城市に来る事を事前に伝える人。
یکرکان yügürgän 走る、善く走る。「یکرکان ات yügürgän at」善く走る馬。他にも用いる。
یکرکون yügürgün 米に似た赤い粒の植物、トルクメン人が食べる。
یمرکان yämürgän 取り除く、根こそぎにする。「بو سوؤ ال یغاجغ یمرکان bu suv ol yighachigh yämürgän」この大水はよ、木々を根こそぎにする。根こそぎにする、あらゆる物にも、此の言葉を用いる。
یراکان yärilgän 引き裂く、捥ぎ取る。「بو بتق ال تتجي یرلکان bu putiq ol tutchi yärilgän」この枝はよ、いつも捥がれている。
یملکان yümülgän ぐるぐる回る、転がる。「بو ار ال کوزي یملکان bu är ol közi yümülgän」この人はよ、目が回っている。
本章中、語頭と語尾にイラートを帯びた語彙
یزغجي yazighchi 知らせを伝える人。親戚の間で手紙を渡したり、知らせを告げる人。
v3-0054
ییلغان yayilghan 落ち着かない、動揺した、愚図愚図した。「ییلغان کشي yayilghan kishi」優柔不断な人。
فَعْلَللْ fä'läläl 型で各種動符を帯びた語彙の章
یرکمج yörgämäg 腸詰。腸の中に肉を詰め、焼いたり煮たりする食品。
یتغشق yatghashuq 一緒に寝る人。
یتغشق yatghashiq 「یتغشق اغري yatghashiq oghri」寝る頃。
یقرقن yaqriqan ハシバミを大きくしたような実がなる植物。唇が乾燥で割れた時、その皮を張り付けると治る。
یقرقان yaqriqan 凍った油。この種の油を砕いた時、粒状に成る。
本章中の別の一類
یباقلق yubaquluq マラリアで震える。ヤバークー語とイェメク語。
v3-0055
یباقلق yapaqulaq フクロウ類の鳥。ヤバークー語とイェメク語。
本章中の六字の語彙の章
یرسنجغ yarsinchigh 汚い、人をして嫌悪させるような。「یرسنجغ نانك yarsinchigh näng」嫌な物、汚い物。
یغمرجل yaghmurchil 多雨の、大雨が降る。「یمغرجل ییر yaghmurchil yär」大雨が降る所。
ここにも一つの規則が有る。ある物の常態を表す為に、名詞の後に「جل chil」を付ける。この種の形式で派生した語彙は、状態が継続していることを表す形容詞に成る。例えば「تبجل ییر tüpchil yär 風の多い場所」、これは「تبي tüpi 風」に「جل chil」を加えた物である。病気がちな人を「ایکجل igchil」と言う。これもまた此の規則に従ったものである。しかし、この種の規則は其れほど多くは使われない。
神に感謝する、ミサッラルの名詞の編は完
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