混合
たぁくんは混合の作業に入る予定でしたが、顔色が悪くダルそうでした。
「代わりましょうか」
「マサはやりたいの?」
「いや、やりたくは……代わりましょうか」
「あいつと一緒になっちゃうよ」
あいつ。たぁくんが唯一、敵視していた人。
その時は意味が分かりませんでしたが、今はちゃんと分かります。
恐らくあの人も代わろうか、と言ったのでしょう。体調が悪くない時にも。
自分が混合をやりたいから、代われと。
それは誰だって嫌ですよね。
あの人とたぁくんは相性が悪かったのでしょうね。
あなたへ向けた手紙ですが、やっぱり会って話がしたいです。
俺の寿命がきたら、ずっと話しましょう。
俺の方が倍は生きると思うので、お土産話をたくさん用意していきます。
俺が70歳になったら、まじすか、とかまだ使ってるんすかね?
流石に使わないか。
会って話せる日を、楽しみにしています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます