混合





 たぁくんは混合の作業に入る予定でしたが、顔色が悪くダルそうでした。


 「代わりましょうか」


 「マサはやりたいの?」


 「いや、やりたくは……代わりましょうか」


 「あいつと一緒になっちゃうよ」


 あいつ。たぁくんが唯一、敵視していた人。


 その時は意味が分かりませんでしたが、今はちゃんと分かります。


 恐らくあの人も代わろうか、と言ったのでしょう。体調が悪くない時にも。


 自分が混合をやりたいから、代われと。


 それは誰だって嫌ですよね。


 あの人とたぁくんは相性が悪かったのでしょうね。


 あなたへ向けた手紙ですが、やっぱり会って話がしたいです。


 俺の寿命がきたら、ずっと話しましょう。


 俺の方が倍は生きると思うので、お土産話をたくさん用意していきます。


 俺が70歳になったら、まじすか、とかまだ使ってるんすかね?


 流石に使わないか。


 会って話せる日を、楽しみにしています。




 

 


 

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