野良猫に餌をあげていた頃。


 一袋をあげてしまうとカラスの餌になるから、1日に半袋をあげていました。


 後ろから声がかかったので、振り返りました。


 「猫?」


 「はい」


 あなたは工場へ向かう、去り際に。


 「にゃんにゃんにゃん」


 と言いました。


 たぁくんは、まさか猫好きなのか。


 たぁくんと小動物は結び付きがないものだと勝手に思ってました。


 意外な一面を見れたような気がしました。


 もしかしたら小動物が好きなのかもしれない。


 もしかしたらイメージを大切にするためにあえて小動物の話題を一度も振らなかったのかもしれない。


 本当は本当に小動物が好きなのかもしれない。


 そう思った1日でした。





 

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