第17話
僕はスピードの本当の速さを感じている。お坊さんと裏切り坊主はむくりと立ち上がる。そして、お坊さんが再び裏切り坊主にめがけて飛び掛かった。僕は何をボーっとしているのだ? お坊さんに加勢しないと。僕は短刀を握り直して裏切り坊主に走っていく。
しかし、今度の裏切り坊主はスピードがとにかく速かった。逆にお坊さんの足手まといになりそうだった。すると、裏切り坊主はスピードで負ける僕を狙って攻撃する。僕は防戦一方でお坊さんがなんとか裏切り坊主に攻撃をヒットさせていく。ニワトリ人間たちも群がって松明で殴りかかってくる。僕は状況をとにかく把握しようと考えた。けれども裏切り坊主のしつこい攻撃に僕は押されている。次第にニワトリ人間たちに囲まれてしまった。僕はお坊さんを確認した。今は裏切り坊主と戦っている。
迫り来るニワトリ人間たちをひとりずつなぎ倒す僕。しかし、体力の余裕がない。サクラちゃんが僕に加勢する。しかし、ニワトリ人間たちも賢い。力で負けるサクラちゃんを集中して攻撃するニワトリ人間たち。ちくしょう‼️ もはやここまでか!
僕は短刀を握り直してとにかくニワトリ人間たちを斬っていく。サクラちゃんを失いたくない。不死鳥が飛んでくる。サクラちゃんは不死鳥にくわえられて空に拉致されそうになる。僕はその不死鳥めがけて飛び掛かった。しかし、裏切り坊主に横から妨害される。着地も受け身も出来てない僕は地面に叩きつけられた。サクラちゃんは空で必死に不死鳥に抵抗をしている。お坊さんが不死鳥に飛び掛かった。ダメージは受けていない様子だが、不死鳥はサクラちゃんを離した。そして、地上で僕がサクラちゃんをキャッチする。
「裏切り坊主‼️ ニワトリ人間たち‼️ 私の言うことをよく聞きなさい! 我々は地獄の神に操られているも同然‼️ ここは停戦しないか?」お坊さんはそう大声を上げた。僕を含める全員がお坊さんを見ている。これは状況が変わるのか?
するとニワトリ人間たちと不死鳥らはどこかに去っていく。僕はそれを見てほっとした。さて、裏切り坊主は?
「足りないなぁ、血が足りない。私の名は裏切り坊主、面白いことを思いついた。サクラ、こっちに来い!」
え? サクラちゃん? サクラちゃんが裏切り坊主の元に歩いて行く。
「サクラちゃん‼️ 裏切り坊主、サクラちゃんに何をした!」
「いいか、ケンタ? 人は裏切る。これはサクラの意志だ!」
「待ちなさい、ケンタくん‼️ 裏切り坊主の言うことを聞いてはいけない! これは裏切り坊主の能力かもしれない!」お坊さんが僕を止める。
なんてことだ。サクラちゃんが裏切り坊主に寝返ってしまった。僕は相当なショックだ。
状況は僕とお坊さん、サクラちゃんと裏切り坊主の二つにチームが別れた。さて、これはどうしたらいい?
「サクラ、ケンタと戦え」
「わかりました」
え? そんな……?
「ケンタくん、ここは私に任せろ!」
「いいえ‼️ 僕はサクラちゃんの目を覚まさせます!」
そして、僕とサクラちゃんが激突する。僕は素手にしてサクラちゃんのパンチやキックを受け止める。サクラちゃんは目に光がなかった。いったい、何がどうなっているのだ。目の前のサクラちゃんはどうしたら目を覚ましてくれる?
仕方ない、僕はサクラちゃんのお腹にパンチを入れた。サクラちゃんは気を失ったようだ。そして、お坊さんが裏切り坊主に圧倒的スピードで畳み掛ける。僕はサクラちゃんに何度もごめんと言った。サクラちゃんは気を失っている。なぜ、サクラちゃんが裏切り坊主に寝返ってしまったのか?
そうして、裏切り坊主は倒れた。お坊さんが僕とサクラちゃんの元に駆けつける。お坊さんはサクラちゃんに何かを唱えた。サクラちゃんは目を覚ました。
「サクラちゃん?」
「ケンタくん? 私、どうして?」
僕は安心する。さて、裏切り坊主に尋問をしないといけない。僕はお坊さんと一緒に、裏切り坊主を縄で縛った。目を覚ました裏切り坊主。
「裏切り坊主? サクラちゃんに何をした!」
「仕方ない、白状するか……」
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