第9話 知恵子!夫婦喧嘩
知恵子は、昌吉とよく喧嘩をした。
職人気質の昌吉は、稼いできたお金の中から
生活費だけを知恵子に渡した。
昌吉は、気前が良く 友達に奢る事が多かった。
お酒が好きで、酒癖が悪い。
酒に酔うと、長々と不満をぶっつける。
知恵子にとって、一番 腹の立つ言葉は
「おまえ、誰に食べさせて貰ってると思ってるんや!」の一言だった。
知恵子は、何度も何度も離婚したい!と
思った。
喧嘩するたびに、吉子に当り散らした。
「あんたら育てなあかんから離婚できへんわ。」
でも、知恵子は負けっぱなしではなかった。
翌日、昌吉がシラフになった時に
「昨日、物凄く シツコク言われたけど
私がいなかったら、お金も全く溜まってないわ。子供いなかったら とっくに離婚やわ。」と反論した。
すると、「昨日はごめん。」と
素直に謝られた。
剛志に依怙贔屓していたし、反発していた吉子だったが、なぜか 夫婦喧嘩すると
常に、知恵子の味方になる。
吉子は、本当は知恵子に抱きしめて
貰いたかった。
知恵子の愛情を欲していた。
夫婦喧嘩をすると、吉子が
「私は、お母ちゃんの味方やから!」と言う
そんな時、知恵子は吉子を可愛らしく感じた。
いつも怒ってばかりやのに、吉子は
私の味方なんや!と感じるのであった。
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