第11話~第20話


<11話予告>

 子供は純真無垢たるべきと、大人は勝手に決めてかかる。

 冗談ではない。子供には、子供なりの秘密と悪意がある。

 魔導学園、アーレブリュート。ここは智識と力の殿堂。

 才に恵まれぬことは罪か。


 次回、第11話『カーネリアン』


 苔むした石造りの古城に、サイバースペースの秘儀が眠る。




<12話予告>

 鮮血の色に染まる湿原。人界に跋扈する幻獣。

 地上に具現した煉獄は、非業の運命が生んだ呪い。

 止めなければならない。救えぬ命であるとしても、せめて。

 離別こそが人生であるなら。


 次回、第12話『幻獣使いの少年』


 知性災害インテリジェント・ハザード

 それは、形なき敵との戦い。




<13話予告>

 自由を取り戻したかった。五体満足を渇望していた。

 だから、こんなものに乗っている。

 失われた刻の幻肢痛を、薄めて誤魔化して戦う日々。

 欠けた男の耳に這い込むは、甘美きわまる悪魔の囁き。


 次回、第13話『グラディアトール』


 示される、三十枚の銀貨。魂さえ売り渡すに足るか。




<14話予告>

 互いに見紛うはずもなかった。たとえ、機体が変わったとしても。

 光輪背負う兇天使が、アヴェロエスの真価を具現する。

 腕も性能も互角の再戦。死闘となるは必然の帰結。

 そして、乱舞する輝線の陰に、ひとつの決断が下される。


 次回、第14話『人間的な、あるいは非人間的な』


 この胸がいかに痛んだところで、もう後悔など、あり得ない。




<15話予告>

 敵。殺すべきもの。たとえどんな願いがあるとしても。

 男は迷わない。痛みもない。理由も、大義も、与えられている。

 されど、誰もが彼ではないのだ。

 散るは命。絶えるは絆。垣間見た夢の果ては此処に。


 次回、第15話『追撃』


 許されざる悼みと悔恨に、代えて背を打つ断罪は涙。




<16話予告>

 秩序を唾棄し、混沌を愛した。

 神の、国家の権威を嘲り、革命には中指を立てた。

 美貌の義賊、ディオス・ソーマ。その者、まつろわぬ特異点。

 嘯いて曰く、この銀河でただ一人、自由の意味を知る男。


 次回、第16話『宇宙海賊』


 トリックスターは時として、幕間劇の主役をも演ずる。




<17話予告>

 新たなる戦地。新たな任務。哀惜はいつも、こうして過去に。

 だが、変わってしまったものがある。

 許せないのは誰だ。悪いのは。この疼痛、誰を責めればいい。

 知っていた。だから逃げ出した。大人になど、なりたくもないから。


 次回、第17話『摩擦』


 刹那、通ったかもしれぬ絆。それすらも今は刃のごとく。




<18話予告>

 復讐と娘を秤にかけ、男は父であることを捨てた。

 望みは修羅。殺し、苦しめ、無限の悪意を叩き付けること。

 娘は、ただひとり理解できた。父の狂気を。その必然を。

 だとしても、赦せるはずはない。


 次回、第18話『或る親子』


 戦争に砕かれた家族の、ありふれた愛と憎悪のかたち。




<19話予告>

 嵐の前。死の司祭たちの法衣が、恒星風にはためく。

 静まる海に男を誘うは、懐かしきセイレーンの歌声。

 怒りを残し、迷いを抱え、赦されざる者たちが飛び立つ。

 少女の見上げる空は戦場、あの日と同じ色に染まった。


 次回、第19話『第二次トロネィリフ星域会戦』


 瞬く光のひとつひとつが、遠く悲劇の誕生を告げる。




<20話予告>

 還らぬ女のための砲光。帰ろうとせぬ女への剣舞。

 黒い真空に、オルフェウス達のかき鳴らす琴は響かない。

 流沙のごとく移ろう局面。勝敗はどこで決したのか。

 ひとりの男が眠りに落とされ、そして、獣が目を覚ます。


 次回、第20話『インテグラーレ』


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