第20話 ジョニーの怒り その4
ダークヒーロー達を襲うのは、敵の頭部の角から降ってくるビームの雨っ!!
爆発する地面、立ち上る白煙っ!!
「・・・・・はっ!!この程度か?」
バイソンヘッドが鼻を鳴らし、勝ち誇る。
ベ~~~~~ン!!
煙が晴れると同時に、ギターの音と共に音波がバイソンヘッドを殴る!!
「ウガッ!!・・・・この音はっ!!」
ギターを抱いたイグニッションが、ネックをバイソンヘッドへ向ける。
「ターゲットロック、ファイヤー!!」
ギターのネックに開いた砲身からビームが放たれ、バイソンヘッドの肩を射抜く!!
「ぐわっ!!おのれ小癪なっ!!」
イグニッションを踏みつぶそうと足を上げたバイソンヘッドだが、その足裏に
「させるかよ!!」
ワイルドキャブが投げたドラムが張り付き爆発!!
その衝撃で、バランスを崩すバイソンヘッド。
ラリースターもキーボードを担いで狙いを定めアンカー付きケーブルを発射!!
イグニッションが開けた穴にアンカーがプラグとなって突き刺さる!!
「さ~て、楽しいメロディ奏でましょ~~~~♪ドナドナドナルド~~~♪」
ラリースターがキーボードの鍵盤を、音階などお構いなしと滅茶苦茶に弾けば
バイソンヘッドの体内を破壊プログラムが暴れまわる。
「ウガ~~~~~ッ!!」
大地に倒れ、爆音を上げる鋼のミノタウロスことバイソンヘッド。
「今だスパイクホイール、客席にダイブしてやれっ!!」
イグニッションの叫びにスパイクホイールが応じる。
「オッケ~~~~イッ♪トランスモ~~~ドッ!!」
スパイクホイールが空を舞い、全身から棘を伸ばして車輪形態に変形し
勢いよく高速で回転するっ!!
それはまさに地獄の回転ノコギリッ!!
自らが断罪の刃と化したスパイクホイールが、バイソンヘッドを一刀両断に
カチ割った!!
こうして、バイソンヘッズは壊滅しオーバードライバーズのゲリラライブは
幕を閉じた。
善悪共に大暴れし、ほぼ荒野となりかけた廃工場地帯、特にバイソンヘッドのねぐらだった場所を瓦礫を除去しながら探索するオーバードライバーズ。
「・・・・・くそ、暴れすぎたか?」
「いつもの事だろ?」
「だまって証拠を探せボーイズ!!」
「・・・・あ、金庫み~~~っけ♪」
「とんだオフになっちまったぜ。」
この彼らの地道な努力が、ヒーロー達の勝利へつながる事になる。
「ハッキングタ~~イム♪」
ラリースターがアジトのコンピューターにアクセスしワイルドキャブが
金庫を開けて紙と電子の両方から悪事の証拠を回収する。
「・・・・・待っていてくれマザー、目が覚めたら楽しい事になってるからな。」
スパイクホイールことジョニーは、いまだ眠るシスターを想い仲間達と悪のアジト
から立ち去った。
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