第18話 ジョニーの怒り その2

スパイクホイールは、町はずれの廃工場地帯へと向かう。


仇と狙うヴィラン、バイソンヘッズが不法占拠し根城にしていると噂の場所だ。


只の噂と馬鹿にしてはいけない、自己顕示欲の強いヴィランには自分達の居場所を

吹聴して社会やヒーローに喧嘩を売ってくる輩がいる。


バイソンヘッズも、その例に漏れないヴィランだった。


スパイクホイールがゲートを壊して侵入した途端、入り口周りの廃工場が爆発!!

「ヒャッハー!!馬鹿なヒーローが引っかかったぜ~♪」


待ち伏せしていた、牛の角を付けた違法改造バイクの群れが飛び出してきたっ!!


だが、バイソンズの手下である違法改造バイクのライダー達は無数の赤熱した棘が

飛来してくるなど予想もできず全員爆散して返り討ちに合った。


では、その光景を解説しよう!!


爆発に巻き込まれたスパイクホイール、だがスパイクホイールのスーツは

爆発の衝撃や爆炎と熱を吸収していたのだ。


そして、吸収した熱や衝撃のエネルギーを全身の棘へと流して発射!!


火中に放り込まれ爆発する栗の如き攻撃で、手下どもを葬った。

「・・・・俺の愛車はなあ、爆発や炎を食えるんだよ間抜け共。」


襲ってきた手下を葬り、敵地の探索を進めるスパイクホイール。


・・・・・・カチッ!!


罠のスイッチを踏んでしまったスパイクホイールを、空から電磁ネットが襲う!!

「・・・・ちぃっ、ヴぁヴぁヴぁヴぁヴぁッ!!」


パワードスーツ内まで浸透してきた高圧電流に、動きを封じられ倒れてしまう。


「ヒャッハ~~~~、ヒーロー狩りだ~~~~!!」

下卑た叫びを大音量で上げ、廃工場の屋根を突き破り牛の角が付いたパワードスーツを纏った悪党達が飛び出し一斉にスパイクホイールへと槍を投げる。


悪党の槍は、その多くが外れるが運悪く数本がスパイクホイールの手足に刺さり

ネットと槍で地面に釘付けにする。


「ヒャッヒャッヒャ!!生身の手下は捨石よ、一人でノコノコこのアジトに

突っ込んできたお前の方が間抜けなんだぜ~~?」

バイソンヘッズパワードスーツ隊の一人が歩み出て、スパイクホイールの

頭を踏みつける。


このピンチを、スパイクホイールはどう乗り越えるのか?


スパイクホイールへ向けて敵がライフルの銃口を向けたその時、何処からか

風を切る飛翔音が鳴り響いた!!



降って来たのはロケット弾、ぶっ放したのはボボボボボとアイドリングの音を

鳴らしながらランチャーを構えたバイクモチーフのパワードスーツの男。


右肩で構えて撃ち、伸ばした左足の爪先は上がっていた。





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