第6話 ウェザーガールズ

アストレアシティのお昼時、ここはジャスティスTV本社ビル。

ヒーロー関連の情報番組が強みのケーブルテレビ局だ。


スタジオでは絶賛放送中の番組「お昼のヒーローショー」の撮影中。


「女心と秋の空なんて諺があるが、秋の空程度じゃすまない女の子達

がこの世界にはいるって知ってるかい?」


「そう、そんな女の子達3人組のヒーローユニット

その名もウェザーガールズの活躍を紹介しよう。」


青いスーツ姿の司会者がそう締めくくって

巨大なモニターを手で指し示す。


そしてカメラはモニターの中へ向けられる。


10代前半に見える、3人の少女達が空を飛んでいる。


一人は、茶髪のポニーテールを向日葵のアクセサリーで留めているのがポイント。

微笑んでる太陽が胸に描かれた、赤いコスチュームのファイン。

「悪い人達を懲らしめて、街の人達を笑顔にするんだから~~~っ!!」


太陽パワーでいつも晴れ晴れ、彼女が怒れば真夜中も炎天下に変わる太陽の化身。

「出たわね怪獣!! えいっ、ファインビームッ!!」


ファインが目から放つオレンジ色のビームが、街に迫る巨大怪獣を一瞬で巨大な

焼き肉に変えた映像が流れる。


この他にも炎や熱を操ったり、他のメンバーと合体技で燃える竜巻とかを出せるぞ♪


彼女が笑っていても注意だ。


お次は、緑のコスチューム黒いマント。

金髪のボブカットでボーイッシュなクラウディ。


雨や雪に雷、色んな雲を生み出して操れるんだ。


雲を手足に纏わせての格闘術もできる万能型だね♪


手足に雷雲を纏わせたクラウディが、襲い来る悪人達を電撃パンチやキック

で倒して気絶させた後に雪雲をロープ代わりに縛って凍らせて全員を拘束する。

「・・・・・感謝しなさい、ファインにやっつけられるよりはマシでしょ?」


〆の台詞は説得力抜群だ。


最後は水色に白のフリルが付いたコスチューム、銀髪の海老テールが可愛いエア。


彼女は風使い、風を生み出して操れるだけでなく風を吸い込んで食べられる!!


竜巻の荒れ狂う荒野に降り立つエア、プラスチックのストローを取る出して口に含み

竜巻に向ければ竜巻が彼女のストローに吸い込まれて30秒で消え去った!!

「・・・・・ふう、お腹いっぱい♪」


彼女達、ウェザーガールズの情報はSNSで要チェック!!


そしてカメラがスタジオに戻る。

「如何でしたか?キュートだけどパワフルな彼女達の活躍にご期待ください♪」


その後、この司会者の上にクラウディが雨を降らせて番組は終了した。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る