第46話
猛烈な勢いで6つの飛来する小さな
寸でのところで
健康の為にと習い始めた合気道での受け身が、こんな所で役立つとは
チラリと
「首のベルトを取りな! それが制御装置だよ!」
何かの電子音がして、
間違いない。
しかし、確認する程の余裕はない。
確かに、自分と一緒にいた時にはしていなかった黒いベルトが首に巻かれている。
片腕でも物凄い力で、
首に巻かれたベルトを外す余裕などない。
しかし──やるしかない。
「ごめんっ……
全身のバネを使って首投げし、彼女を床へと叩きつけた。
形勢逆転して彼女に馬乗りになる
そして──
ポカンとした顔をする
抵抗せず自分にのしかかる
「
そう言って自分の上着に手を掛けた
「違うよ! でも……おかえり
彼は泣き笑いのような顔で、いつも通りに戻った彼女の頬を撫でた。
「何処だババァ! 隠れてないで出てきやがれ!!」
顔を真っ赤にして叫ぶタカは、6つの飛行する
しかし、おかしな積まれ方をした机や棚、そして点々としか付いていない電灯が、多数の死角を作り出しており、隠れているはずの人物を見つける事が出来なかった。
「こっちだよ、お馬鹿さん」
後ろから声がかかり、タカは勢いよく振り返る。
しかし、眼前に勢い良くぶちまけられた白い粉のせいで、前が全く見えなくなってしまった。
そして、足を滑らせて物凄い音をさせながら机の上から転がり落ちる。
床に倒れこんだタカに、オマケとばかりに手にした消火器を投げつけて、
「どうだった?」
立ち上がった
「もう大丈夫です」
「もう許さねぇぞババァ……ッ!」
粉で真っ白になりながらゆらりと立ち上がったタカは、座った目を
タカは部屋の隅に置かれた自分の荷物へと走り寄る。
大きな袋の中から、3人に背を向けたまま黒い大きな塊を取り出した。
ソレが何なのか
「
鼓膜を破らんばかりの強烈な破裂音。
その直後──倒れつつ後ろを確認しようとした
ほんの少し笑顔を残したまま──
穴だらけになって後ろに吹き飛ばされる
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