172.レイドアタック 5~ボス戦~

 さて、いよいよボス戦な訳だけど……ここからが難問だよな。


「さて、ボスであるがどのように叩くのであるか?」

「うん、今回はレベル40のはずだからね。最初に戦った時と同じ強さだと思うんだ」

「そうですね。これまでの理屈ならそうなりますね」

「という事は上手くやれば1時間程度で倒せると思うんだよね」

「ふむ、その根拠は何であるか?」

「最初に戦った時、HPバー1本を削りきるのにかかった時間が20分弱だからね。そこから考えれば上手くやれば1時間程度での討伐が可能になるはずだよ」

「ふむ、一理あるのであるな。だが、それは6パーティ全てで攻撃した場合の話であるよ? 繭の防衛用に2パーティは残しておかないと不安がある以上、DPSは下がるのではないのであるか?」

「そこは考えてるよ。先ほどから攻撃を見てたけど、トワ君のライフルとイリス君の魔導弓、どちらもかなりの長射程だよね。それを利用する。最初に南から来る封印鬼をライフルや魔導弓の射程内に捉えるようにして足止めするんだ。最終段階では強制的に移動されてしまうんだ。それなら、最初から多少近づけても問題ないだろう?」

「確かにそうであるな。ならば今回はその案で行くのである。……さて、それでは食事バフを付けるとするのである」

「そうだね。……ユキさん、お願いできるかな?」

「はい。……戦闘時間が1時間になるなら新作料理を試してみていただいていいですか?」

「ふむ、新作料理であるか?」

「はい、海鮮料理です。バフが3種類ついて、効果時間が60分に延びてるんですよ」

「……海鮮料理、もう作れるのであるか……」

「おや、教授は海鮮料理について知っているのかい?」

住人NPCの修行先、第4段階で出題されるお題である。特殊な調理法を要求されるので我々のクランではまだ完成していないのであるが……」

「ユキはその『特殊な調理法』を既に覚えてるわけだ。さあ、あまり悩んでいる時間はないぞ?」

「……それもそうであるな。具体的にはどんな料理があるのであるか?」

「『お刺身』がHP・STR・VIT、『海鮮スープ』がMP・INT・MND、『魚の天ぷら』がHP・VIT・MND、『海鮮パエリア』がST・STR・DEXです」

「……既に4種類もあるのであるな。そして★10でHP系の上昇値は100、基礎ステータスは80ずつであるか……」

「これは大きく差を付けられたね。……うん、物理アタッカーにはお刺身を、タンクには魚の天ぷらかな」

「魔術士の皆さんは海鮮スープでしょうね。あとパエリアは……遠距離物理タイプの方でしょうか?」

「とりあえず皆さんの分はありますので、渡していきますね」


 封印鬼が来るまでの残り時間もそんなに多くはない。

 ユキはインベントリから次々に料理を出して配って行く。

『ライブラリ』メンバー以外はゲーム内で初めて見る海鮮料理に驚いているようだが、時間がないことは理解しているのですぐに食べ始める。


 俺? 俺はパエリアだよ。

 状況的にライフルを使った戦闘が基本になりそうだから、パエリアとDEXポーションの合わせ技でDEXをブースト、一撃の威力を可能な限り上げる戦法だよ。


 その後は封印鬼を足止めする場所の確認。

 ライフルの有効射程は30メートル、その距離までならダメージ減衰なしで攻撃可能だ。

 実際には【ホークアイ】スキルでもう少し伸びてるだろうけど、誤差の範囲なのでとりあえずは無視する。

 まだスキルレベルもそこまで高くないし、そんなに距離が伸びてるとは思えない。

 そして、イリスの魔導弓も有効射程は30メートルという事なので、ライフルと同じ位置取りでいいと言うことになった。


 そうして位置取りも決まった頃、封印鬼の出現までの残り時間が0になり、南側の森から封印鬼が姿を現した。

【看破】でレベルを確認してみるが、レベルはやはり40、妖精の繭を守り切ったことでレベル上昇を抑えることに成功したらしい。


 最初のメインパーティである白狼さん率いる第6パーティは、ひとまず封印鬼が進むに任せてあらかじめ決めていた位置まで誘導する。

 決められていた位置につくと同時にタンクから挑発技が飛び戦端が開かれる。

 まずはメインパーティにヘイトを集めるために、メインパーティ以外で攻撃するのはデバフをかける教授のみだ。


 少し経って十分なヘイトをメインパーティのタンクが稼いだことを確認すると同時、増援の小鬼を相手取る第1と第3以外のパーティがボスに向けて一気に攻撃を仕掛け始める。

 俺やイリスもそれぞれの武器で封印鬼に攻撃を仕掛ける。

 ちなみにこの場に残って攻撃をしているのは俺とイリスだけではなく、リクパーティのレンジャー、シノンも残っている。

 シノンもイリスから魔導弓を渡されており、この距離からでも十分に狙い撃ち出来るからだ。


 やがて封印鬼登場から60秒後、最初の増援が姿を見せる。

 今回はしっかり自分でも時間を見ていたので、すかさず対応を行う。

 杖小鬼のうち1体をチャージショットで足止めし、残り1体はハイチャージバレットで一撃の下に葬る。

 そして、足止めしていた杖小鬼にとどめを刺して杖小鬼の対応は完了だ。

 弓小鬼の方は……うん、既にイリスを中心とした遠距離攻撃部隊に倒されているな。

 後は、近接攻撃部隊だが……


「トワさん、遠距離攻撃部隊が終わったのでしたら、こちらは構わず封印鬼の攻撃に戻ってください!」

「わかりました。それじゃあこちらはお願いします」


 十夜さんからの指示を受け、俺とイリスは封印鬼の攻撃へと戻る。

 これだけ離れていれば封印鬼の範囲攻撃も当たらないし、かなり楽な作業ではある……が、出来るなら敵の範囲攻撃は止めないとね。


「チャージショットっと、この距離でもノックバック判定は有効なんだから優秀だよな」


 ノックバック効果のあるスキルは有効射程を出るとノックバック効果を失うのだが、今回はしっかりノックバック効果が残っており黒い電撃による範囲攻撃をキャンセル出来たようだ。


「さすがだねートワ。この距離でもしっかりヘッドショットを決められるなんて」

「慣れだよ慣れ。さすがに人間サイズの相手には無理だけど、5メートルの巨人相手なら何とかなるもんだよ」

「そっかー、どこかでボクも練習しないとねー。マジックレールアロー!」


 そのような調子で少しずつ体力を削り、戦闘開始8分ほどで最初のHPバーが半分を切った。

 高く飛び上がってからの叩きつけによるダメージが発生するが、俺達の受けたダメージはすぐにエリアヒールによって回復される。

 そして、こちらが本命の敵の増援だが、1隊を第1パーティと第3パーティで、もう1隊を第4パーティと第5パーティで倒す事になっているため、そちらもあっさりと片がつく。


 増援の対処が終わった第4パーティと第5パーティが封印鬼に戻る中、白狼さんからレイドチャット越しに声がかかる。


『うん、いい調子だよ。8分でHPバー半分。このペースなら1時間以内の討伐も夢じゃないね!』

『確かにいいペースである。後は増援のタイミングを読み違えなければ問題ないのであるな』

『こちらも今のところは順調です。この調子で続けましょう。それからトワさん。火力のセーブはしなくても大丈夫ですので、一気に撃ち抜いてください』


 どうやら十夜さんは俺が火力を抑え気味にしてる事がわかったらしい。

 ……まあ、封印鬼に現状最高火力であるハイチャージバレットを1発も撃ちこんでないしバレバレか。


「わかりました、時間を見て火力統制しますよ……とりあえずスピードリローディング、チャージショット!」


 俺はDPSを上げるためにリロード速度が速くなるスピードリローディングを使用して攻撃を開始する。

 増援までの残り時間的な問題でハイチャージバレットを使用するのは控えておく。


 その後も順調に攻撃を続け、戦闘開始から15分でHPバー1本目の破壊に成功。

 続いて出てきた増援に対しても先ほどと同じように対応して難なく切り抜ける。


 こうなってしまえば、後は時間経過による増援だけ気にしながら削っていくだけだ。


 その後も順調に攻撃を続け、開始26分で2本目の半分を、そして開始36分で2本目のHPバーを破壊することが出来た。


 問題はここで現れる、実質3方向からの増援の対処だが……第2パーティからも増援の対処に出てもらう事で切り抜けた。

 第2パーティのうち教授だけはデバフの維持で手が離せないが、それ以外のメンバーでだけでも増援の足止めだけなら可能だ。

 HP減少に伴う増援のうち遠距離タイプの小鬼を急ぎで倒してしまい、近接攻撃タイプは残りのメンバーに任せてしまえば、増援に駆けつけるのも余裕で間に合った。


 そこからは30秒おきに増援が来るようになるため、封印鬼への援護射撃はほぼ出来なくなってしまったが……それでも残りのメンバーだけで十分なDPSは稼げていた。

 そうして戦闘を継続すること48分、遂に最終形態移行の一歩手前まで封印鬼を追い詰める。


『さて、問題はここからだ。十夜、ガイス、準備はいいかい?』

『もちろんです白狼隊長!』

『こちらもいつでもいけますよ』

『よしそれじゃあ、最後の詰めだ。全力攻撃!』


 白狼さんの指示で封印鬼の周りの攻撃エフェクトが一層激しさを増す。

 ついでだからこちらからも援護射撃をしておくか!


「ハイチャージバレット! クラッシュバレット! ペネトレイトバレット! チャージショット!」

「行くよー、マジックレールアロー! チャージアロー! ブラストアロー!」

「マジックレールアロー! トリプルアロー! ダブルブラストアロー!」


 俺以外の射撃手であるイリスとシノンもスキルを連射してダメージを稼いでいく。

 そして、遂にHPバーが残り半分を切るときがきた。

 ここから封印鬼がとる行動は咆吼による全周囲ノックバックとデバフのリセット、ヘイトのリセット、それから上空を飛んでの移動だ。

 少なくとも俺達のいる位置までは咆吼の影響は出ない……はずだ。

 さすがに1回しか受けていない攻撃の有効範囲を計るほど余裕は無い。

 あくまでも、ライフルの有効最大射程まで咆吼の有効範囲に入っていないだろうという考えの元に立てられた作戦だからな。

 念のため、この後タンクを受け持つことになっている十夜さんのパーティはここよりさらに離れているし、俺達が吹き飛ばされたとしても問題はない。


 封印鬼が大きく息を吸い込み咆吼をあげる、その直前、


「聖霊開放・アラウンドアブソーバー!!」


 第1パーティのタンクであるガイスさんが聖霊開放を行った。

 事前に聞いていたアラウンドアブソーバーの効果は『範囲攻撃を単体攻撃に置き換えて自分自身にしか影響を与えないようにする』だった。

 タンクらしい献身的な聖霊開放だが、咆吼の効果まで押さえ込めるかは未知数であるが故に、これは一種の賭けだった。


 そして、その賭けの結果だが、


『よし、皆、スタンはしてないね! 第1パーティ以外は封印鬼を追撃してくれ!』

『了解!』

『よっしゃー!!』

『心得たのである!』


 咆吼の効果はガイスさんに集中したらしく、賭けに勝った結果となった。


 封印鬼は既に北東の方角に移動しており、そこでは十夜さんのパーティが足止めのための戦闘を始めている。

 ここから先ははっきり言って未知数の戦闘だ。

 前回は2度目の移動に対応できずに負けてしまった。

 その反省から、フリーのパーティを1つは残し、残りの5パーティで攻撃する戦法を選んだ。


 ここから先は増援は来ないはずなので、俺達第1パーティも加わり封印鬼を総攻撃する。

 最終形態に入り攻撃力が増した代わりに防御力が減った封印鬼。

 その攻撃は十夜さんによって全て防がれ、残りのメンバーからの全力攻撃によってHPをじわりじわりと削り取られていく。

 俺も立ち位置を調整して有効射程ギリギリになる位置に陣取り攻撃を仕掛けていく。


 攻撃を始めてから数分後、残りHPが3割強になったタイミングで再度の咆吼からの大ジャンプによる移動が行われた。

 移動先は南西、前回と同じ位置だった。


 幸いと言うべきか、予想通りと言うべきか、俺の立ち位置では咆吼による効果は受けなかったため、俺は反転して再度立ち位置を整え攻撃を再開する。


『報告である。咆吼による移動であるが5分おきである可能性が高いのである。それから有効範囲であるが10メートル前後と推測されるのである。攻撃陣は5分おきに一度、封印鬼から距離をとることを薦めるのである」


 こんな時でも教授は教授らしい。

 しっかりと行動間隔と有効範囲を計っていたようだ。

 実際、10メートル前後と言えば魔法による遠距離攻撃の有効範囲ギリギリである。

 いやらしいというか殺意が高いというか……さすがの開発センスだな!

 遠距離攻撃部隊はともかく、近接攻撃部隊はステップ系スキル1回じゃ逃げられないとか、さすがである。


 ともかく、攻撃特性はわかってきた。

 教授の分析が正しいかどうかは、次の咆吼の時に確認すればいい話だ。

 今は攻撃可能なアタッカーとしてダメージを稼ぐことに専念すればいい!


 咆吼の効果を受けて吹き飛ばされていた面々が戦列に復帰すると同時にDPSは加速していく。

 だが、さすがに吹き飛ばされていた時間を考えるとダメージ効率は落ち、5分間で与えることが出来たダメージは1割程度。

 残り2割ほどを残して封印鬼が再び咆吼の構えをとる。

 さて、咆吼の間隔は考察通りだった訳だが効果範囲はいかほどなものか。

 吹き飛ばされることを避けるため全員が急いで退避するが、間に合うものと間に合わないものにくっきり分かれた。

 この様子を見る限り、効果範囲が10メートル前後というのも間違いではなさそうだ。


 封印鬼は再び北東方面に移動し、十夜さんのパーティがその進行を阻む。

 今回は咆吼を回避できた者もいるため攻撃へ戻るスピードも速く、先ほどよりも早くHPが削られていく。

 だが、ここで料理バフの効果時間も切れてしまった。

 そのためDPSは多少落ちたが、最終段階に入っている以上補給して攻撃再開というわけにも行かない。


 全員がダメージを重ねていく中、再び5分が経ち再度咆吼をあげようとする。

 だが、今回はそれを阻もうとする者がいた。


「行くぜ! 聖霊開放・ブレイクシールド!!」


 今度はリクの聖霊武器による聖霊開放技、ブレイクシールドが炸裂した。

 ブレイクシールドの効果は確か『盾の最大耐久度の10%を消費する代わりに対象の耐性効果を無視して強制的にスタンを発生させる』だったか。


 実際、光輝く盾で殴り飛ばされた封印鬼は咆吼をあげることなく尻餅をついて倒れ込んでしまった。

 どうやらレイドボスクラス相手でも聖霊開放の効果は乗るみたいだな。


「準備は出来たぜ!! 後は皆で決めてくれ!!」


 リクにここまでお膳立てされてはかなわないな。

 残りHPは1割弱、咆吼がキャンセルされてまた5分の猶予が出来たなら押し通せるか?

 俺はインベントリより建御雷を取り出して黒牙と入れ替える。


「じゃあ一番槍はもらおうか。縮地! 聖霊開放・紫電一閃! さらにウェポンチェンジ・黒牙! デモリッションバレット!!」


 縮地で最接近してからの紫電一閃、そして黒牙にウェポンチェンジしてからの、短距離高倍率スキルデモリッションバレット。

 俺が今出せる手札の中で最大の瞬間ダメージを誇るコンボでHPを削りとる。


「グガァァァ……」


 さすがにレイドボスのHPを削りきるにはあまりにも攻撃力が足りない。

 だが、俺の目的はダメージを与えることよりも感電状態にすることによる行動の鈍化だ。

 攻撃が終わった俺はすかさずサイドステップとバックステップの連続使用で距離を開ける。


「ナイスであるトワ君! 聖霊開放・チェーンマジック! アビスストレングス、アビスバイタリティ、アビスインテリジェンス、アビスマインド、アビスポイズン、アビスフロスト、アビスバーン、アビスショック、アビスシック、アビスカース、カオスイーター!!」


 俺に続いて炸裂したのは教授の聖霊開放チェーンマジック。

 効果は数秒間の間、1属性の魔法を詠唱時間0で連続発動可能になるというものだったはず。

 実際、使用された魔法は全て死滅属性の魔法ばかりだ。

 各種デバフを撒いた後、付与されているデバフの量によってダメージが上昇するカオスイーターでしめている。

 さすがにレイドボスだけあって火傷や凍傷はかからなかったみたいだが、毒・病気・呪いにはかかったようだ。


「続くよ! 聖霊開放・千変万化! ファイアウェポン、ウォーターウェポン、ウィンドウエポン、アースウェポン、ライトニングウェポン、アイシクルウェポン、ラーヴァウェポン、ライトウェポン、ホーリーウェポン! 聖霊開放・百花繚乱!」

「行きます! 聖霊開放・晴天一閃!」

「行くわよ、聖霊開放・万魔の理、イラプション!」

「聖霊開放・アースプレッシャーじゃ!!」

「聖霊開放・破魔の一矢!」


 続いてハルにユキ、柚月、ドワン、イリスの聖霊開放も炸裂する。

 それに続くように攻撃系の聖霊開放を持つプレイヤー達が続いて聖霊開放を解き放つ!


「それじゃあ、あと少しは貢献しないとな。ライトニングバインド!」

「ふむ、バインドであるか。アビスバインド!」

「オーシャンバインド!」

「ガイアバインド!」

「アイシクルバインド!」

「ホーリーバインド!」


 俺のライトニングバインドに続き、残り5属性のバインド魔法が封印鬼に絡みつき、鎖の色がそれぞれの属性色から虹色に変わる。


 合体魔法・ヘキサバインド。


 海・大地・雷・氷・神聖・死滅の6属性のバインドを6人で同時にかけたときに発生する合体魔法だ。

 その拘束力は単体6種の比ではなく、目の前では立ち上がった直後の状態で虹色の鎖に拘束されている封印鬼の姿があった。

 聖霊開放の共演が終わってもHPをわずかばかり残した封印鬼であったが、各種デバフをかけられた状態でヘキサバインドの拘束力には抗いきれていない。


 その間にも総員体勢の全力攻撃は続けられ、HPはどんどん削られていく。

 そして、


「さて、僕も混ぜてもらおうか。聖霊開放! スターゲイザー!」

「グガァァァ!!」


 白狼さんの聖霊開放を最後に封印鬼のHPバーが砕け散る。

 どうやらラストアタックは白狼さんにとられたようだな。

 おいしいところを持って行ってくれるな、ホント。


 ―――――――――――――――――――――――


 討伐クエスト『妖精郷を開放せよ』


 クエスト目標:

  『妖精郷の封印鬼』の討伐 1/1


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**********



~あとがきのあとがき~


聖霊開放がドカドカと登場したのでまとめ。

トワ以外の聖霊解放を登場順に書いていきます。


ガイス(白狼PTのメインタンク):アラウンドアブソーバー

範囲攻撃を単体攻撃に置き換えて自分自身にしか影響を与えないようにする。

威力自体は変わらず自分が受けるはずだった被害以上の効果は受けない。


リク:ブレイクシールド

敵単体に対する強制スタン技。

盾の耐久力を削るので地味に使いどころが難しい。


教授:チェーンマジック

発動から数秒間単一属性の魔法を詠唱時間0で連続発動できる。

MPは普通に消費するので残りMPに注意しないと無駄打ちになる。


ハル:千変万化・百花繚乱

千変万化:属性付与魔法を自分の武器に無制限にかけることが可能になる。詠唱時間も破棄。

百花繚乱:千変万化でかけられた属性力を解き放ち攻撃。属性耐性貫通。かけられた属性が多いほどダメージ上昇。

千変万化と百花繚乱は一対のスキルでどちらか片方だけを使うことは出来ない。


ユキ:晴天一閃

神聖属性のかかった物理・魔法同時攻撃。

属性耐性を貫通するクセのない高ダメージスキル。


 柚月:万魔の理

 直後の魔法にMPを過剰に注ぎ込むことで威力を増す。

 MPは枯渇するまで無制限に注ぎ込むことが可能で注ぎ込まれたMPが多いほど威力が増す。


 ドワン:アースプレッシャー

 物理耐性・防御力無視の強力な物理攻撃。

 聖霊開放としては地味な効果と名前だが、使用時は斧が巨大化するため迫力がある。


 イリス:破魔の一矢

 STR・DEX・INTの3種類のステータスを参照して行われる魔法耐性・防御力無視の無属性魔法攻撃。

 参照ステータスが多いため複数ステータス上昇していると威力が加速度的に増す。


 白狼:スターゲイザー

 超強力な物理攻撃。

 説明文は非常に地味だがここまで紹介したスキルの中で一番の高倍率スキルであり、超絶火力スキル。

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