83.GW5日目 ~トワの本気装備 武器編~
結局、銃作成も全員同席ですることになってしまった。
ギャラリーが多いからといって失敗することはないが。
「それで、何から作り始めるのかしら?」
「製造クリティカルを狙いやすいライフルからだな、次に拳銃で、最後が本命の魔導銃だ」
「了解。まあ、慌てずにやりなさいな」
「見てるのも構わないけど、訓練所との往復になるからな」
「じゃあ、今日はこの工房に訓練所への扉を設置しても問題ないわね……はい、設置完了」
訓練所への扉を設置して満足そうな表情の柚月。
確かに助かるんだけどさ。
「それじゃ、とりあえずライフル作り始めるぞ」
俺はライフル用により分けていた魔石の中から一番弱い魔力値を持つ組み合わせを取り出した。
弱い方の魔力値はこうなっている。
―――――――――――――――――――――――
雷獣の魔石 ★6
雷獣の体より取り出された魔石
属性:雷属性
魔力値:126
―――――――――――――――――――――――
……とりあえず素材の耐久限界に挑戦って事でいいか。
魔力値を3倍近い360台で揃えてみた。
使うのは
さあ、どうなる?
―――――――――――――――――――――――
メテオライトライフル+(雷獣) ★11
隕鉄の銃身と雷獣の魔石からできたライフル銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を引き出した逸品
装備ボーナスDEX+120
STR+50
攻撃属性:物理・雷
ATK+344 STR+50 DEX+120
耐久値:200/200
装弾数:5
―――――――――――――――――――――――
あれ?
フレーバーテキストに『限界』の文字がない。
これは、ひょっとするのか?
そして攻撃属性がついたのは何でだ?
……ともかく今度は逆、最高値の組み合わせで試すのみ。
魔力値は……167か。
これも3倍近い490台で揃えてみる。
―――――――――――――――――――――――
メテオライトライフル+(雷獣) ★11
隕鉄の銃身と雷獣の魔石からできたライフル銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
装備ボーナスDEX+120
STR+50
攻撃属性:物理・雷
ATK+454 STR+50 DEX+120
耐久値:200/200
装弾数:5
―――――――――――――――――――――――
普通に成功したし。
その後の試し撃ちでも、15発ほど撃って初めて耐久値が減ったのでそう言うことなのだろう。
ともかく
今度はアダマンタイトの銃身だ。
魔石は氷鬼のものを使おう、もちろん最高値の組み合わせで。
で、できたのがこれだ。
―――――――――――――――――――――――
アダマンタイトライフル+(氷鬼) ★11
アダマンタイトの銃身と氷鬼の魔石からできたライフル銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
装備ボーナスDEX+150
STR+70
ATK+500 STR+70 DEX+150
耐久値:250/250
装弾数:5
―――――――――――――――――――――――
ちなみに魔力値は500台で揃えた。
さすがに製造クリティカル発生してるとは言え、これは強すぎじゃないのか?
念のため
その間に試射してみるが、こちらは20発で耐久値が減った。
そして試射している間に運営から回答があったが『まったく問題なし』とのことだった。
念のため、余っていた
今度は魔力値470台で作って、『ATK+430 攻撃属性:物理・氷』だった。
どうやら
とりあえず、ライフルの作成は終わった。
恐ろしい攻撃力が出てるけど、代わりに反動も酷い。
普通に撃つと体が吹き飛ばされる。
伏せ撃ちにしないと連射なんてできない。
先制の1撃にしか使えそうにないな。
さて、次はハンドガンだな。
ライフルが大丈夫だったので思い切って、氷鬼と雷獣それぞれの最大値のものを使う。
後は製造クリティカルが出るかは一種の賭けだ。
で、結果はこれだ。
―――――――――――――――――――――――
メテオライトハンドガン+(氷鬼) ★11
隕鉄の銃身と氷鬼の魔石からできた拳銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
装備ボーナスDEX+60
AGI+30
攻撃属性:物理・氷
ATK+233 DEX+60 AGI+30
耐久値:200/200
装弾数:10
―――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
メテオライトハンドガン+(雷獣) ★11
隕鉄の銃身と雷獣の魔石からできた拳銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
装備ボーナスDEX+60
AGI+30
攻撃属性:物理・雷
ATK+232 DEX+60 AGI+30
耐久値:200/200
装弾数:10
―――――――――――――――――――――――
攻撃力限界はクリティカル込みで魔力値の2分の1程度か。
こっちはアダマンタイト製は作らないでおこう。
素材が塩漬けになるが、使わない上に外に出せない武器を量産しても仕方が無い。
さて、最後は問題の魔導銃だが……
さすがに今回は賭けから始められないな。
一応6丁分はあるんだし、最初は安全圏から攻めよう。
最低値セットの氷鬼から、魔力値は120台なので、350台で作ってみる。
……うん、フレーバーテキストに『限界』の2文字がない。
次は最大値から2番目の氷鬼セット。
魔力値は480台で揃った。
結果はこれだ。
―――――――――――――――――――――――
ミスリルゴールドマギマグナム+(氷鬼) ★11
ミスリル金の銃身と氷鬼の魔石からできた魔導銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を最大限引き出した逸品
攻撃属性:氷
氷属性攻撃ボーナス大
装備ボーナスINT+80
AGI+40
MATK+262 INT+80 AGI+40
耐久値:150/150
―――――――――――――――――――――――
『最大限』って事はまだ行けるのか?
それなら最大値のセット、雷獣の魔石3つを取り出す。
魔力値は522で揃えた、今までで最も高い品だ。
後はこれにミスリル金が耐えられるか……
―――――――――――――――――――――――
ミスリルゴールドマギマグナム+(雷獣) ★11
ミスリル金の銃身と雷獣の魔石からできた魔導銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
攻撃属性:雷
雷属性攻撃ボーナス大
装備ボーナスINT+90
AGI+40
MATK+315 INT+90 AGI+40
耐久値:150/150
―――――――――――――――――――――――
うん、耐えた。
試し撃ちも……問題ないな。
それにしてもこの性能は……
「トワ、どうかしたの?」
「うん、ああ。ちょっと考え事」
この性能でこの使い勝手なら……
「よし、決めた」
「? 何を決めたの?」
「この魔導銃を俺の聖霊武器にする」
「……そう、トワのものだもの、あなたが決めたならいいんじゃない?」
「うん、それがいいと思うよトワくん」
「そうじゃの。お主の武器じゃしの」
「うんうん」
反対意見が出るはずもなく、俺達は工房へ戻る。
そして錬金セットの合成板の上に魔導銃と聖霊の器を並べて置き、それぞれを繋ぐように魔力を流す。
すると教授のときと同じ反応が生じて、やがて1つの聖霊武器が出来上がった。
―――――――――――――――――――――――
聖霊武器ミスリルゴールドマギマグナム+(雷獣) ★* 聖霊Lv1
ミスリル金の銃身と雷獣の魔石からできた魔導銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を限界まで引き出した逸品
攻撃属性:雷
雷属性攻撃ボーナス大
装備ボーナスINT+100
AGI+50
MATK+345 INT+100 AGI+50
耐久値:200/200
譲渡不可
破棄不可
―――――――――――――――――――――――
〈聖霊武器を入手しました。称号『聖霊と共に歩むもの』を手に入れました〉
できた。
これ以上ないぐらいの逸品だ。
ついでに作るときにその意匠も手を入れてみた。
鈍い金色だった銃身は、金色の雷のような模様が刻まれたつや消しの黒色に。
試しに魔力を流してみると、仄かに金色の光を放つ。
後は武器名だが……それは全部できてから考えよう。
なくなってしまった、雷獣の魔導銃を再作成しよう。
余っている雷獣魔石から、魔力値が高い3つを厳選。
揃った魔力値は478だった。
完成した結果はこれだった。
―――――――――――――――――――――――
ミスリルゴールドマギマグナム+(雷獣) ★11
ミスリル金の銃身と雷獣の魔石からできた魔導銃
精密な魔力操作によって製造され、
素材の性能を最大限引き出した逸品
攻撃属性:雷
雷属性攻撃ボーナス大
装備ボーナスINT+80
AGI+40
MATK+268 INT+80 AGI+40
耐久値:150/150
―――――――――――――――――――――――
これで、全部の武器種が完成だな。
全て★11で揃えられた。
防具も含めて全て★11だ。
我ながら、頭のおかしい装備群だな……
「できたの?」
「ああ、全部できた」
「そ。それでこれからどうするの?」
これからか……
「今日はもう終わりでいいかな。明日には銃の感覚をつかむのと名前変更、ついでに銘入れかな」
「それならば、魔導銃を貸せ。ハードコーティングを施してやろう」
「ドワン任せた」
ドワンに魔導銃2丁と聖霊武器を渡し、ハードコーティングをかけてもらう。
そして戻ってきた銃を見て。
「ドワン、これらの武器の装飾お願いしていい?」
「うむ、わかった。何か希望はあるのか?」
「特にない……いや、魔導銃だけは金色を別の色に変更してくれ」
「ならば氷鬼の方は薄い青に、雷獣の方は黄色……はほぼ変わらないか。黒色でいいか?」
「ああ、任せた」
「それでは、銃を全て貸せ。明日の朝までには終わらせておく」
「悪いね、徹夜させるみたいで」
「構わんよ。それじゃあ、わしは工房に籠もる。それじゃあの」
「それじゃ、私達も解散しましょうか。お疲れ様、それじゃおやすみ」
「おやすみー」
柚月とイリスは
「トワくん、お疲れ様。これで明後日勝てそう?」
「これだけ準備したんだ。勝てるさ、きっとな」
今回の武闘大会も優勝してみせる。
気合いを入れてから俺達2人もログアウトした。
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