第2章
第13話 人間不信の気持ち
気持ち悪い。
気持ち悪い。
たまに思う事があるんだ。
大勢の人に囲まれていると、こいつもあいつもどいつもさ、べらべら言ってる事が薄っぺらく思えてくる。
その口から吐き出された言葉は、嘘か誤魔化しか。
聞いただけじゃ判断できない。
うっかりしていると、息を吸うように、人の良さそうな顔をした人間に肩を叩かれて友好的な笑みを向けられながら騙される。
善良な人間のお節介ほど怖いものはない。
人の「良い」部分を信じてみろ?
人間はそんなに悪いものじゃない?
笑わせるなよ。
そうだとしたら、何でここにこんなにも人の「良さ」に絶望してる人間がいるんだよ。
自分を捨ててまで、他人を助ける人間なんていやしない。
そんな人間いたとしても、それはただの自分のためだ。
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