ハクスタジア

作者 半藤一夜

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★★★ Excellent!!!

サイバーセキュリティ小説コンテスト「マイクロソフト賞」受賞作。

少年と少女。兄と妹。父と娘と息子。ドキドキあり。スリルあり。笑いあり。涙あり。ほっこりあり。16万字という文字数がまったく苦になりません。数字だけ見ると怯んでしまいそうになりますが、いったんページをひらけば次から次へとどんどん読まされる。『読む』のではなく『読まされる』感覚。おもしろい! のひと言です。登場人物もみな魅力的で、最後の最後まで『読まされ』ました。

★★★ Excellent!!!

話題になっているさまざまな要素をこれでもかと盛り込んで、ひとつの物語にまとめあげ、ハラハラさせ、笑わせ、泣かせ、ほっとさせる。サイバーをテーマにした見事なエンタテイメントでした。

欲を言うなら技術的な面と近未来のイメージのブラッシュアップでしょうか。

技術的な面というのは正確で詳細な技術の説明を加えるという意味ではなく、技術的な説明を割愛しながらも専門家が見ても違和感を覚えない内容にすることです。むしろ記述は少ない方が読みやすいので。

近未来のイメージというのはここで描かれているのは少し前の延長線上の近未来なので、実際に2036年(でしたっけ?)になっても陳腐化しない近未来像をイメージするとよいという意味です。過去の延長線上に未来はないので予想は難しいように思えますが、論理的な帰結としても未来は常にぶれません。論理的な帰結としての近未来を考えましょう。

ただすでにこれだけおもしろいと、これ以上望む必要はないのかなという気もします。このままで細かい箇所に手を入れた方が作品としては完成度高まるかもしれません。

★★★ Excellent!!!

 サイバーセキュリティ小説コンテスト中間選考通過作ということで遅ればせながら読ませて頂きましたが、こりゃあすごい。

 軽妙な台詞、魅力的な登場人物、絶妙な伏線――それでいてコンテストの趣旨はしっかり押さえていて、とても完成度の高い作品だと思いました。あえて言えば、主人公の一人称は「俺」よりも「僕」って感じかなあ、と思ったくらいでしょうか。でもそんなのは些細なことで、いささかも面白さを損なうものではありません。

 文句なしに★★★の面白さでした!

★★★ Excellent!!!

まさかこんな結末を迎えるとは!
騙されたと思って最後まで読んでみてほしいですね。
キャラクターのそれぞれがちゃんと生きて悩んでる。押しつけがましくないのもいい。
会話のテンポがいいので読みやすいし、説明っぽさがなく常にストーリーが動いているので飽きさせない。
クライマックスで盛大にヘコまされた後に救いのある、こういうラストはとても好きです。