恋ベル24

 年が明け参拝する為私と桜井、葎成と一緒に神社に来ていた。


「あ〜寒い。絢桜、手繋いで。」


 葎成は私の手を掴むと桜井はパチッとはたく。


「いいじゃん別に。小さい男だな。」

「…。」


 桜井は黙っていると葎成は口を尖らせまたやさぐれが始まり二人で言い合いをしていた。二人の姿を後ろから眺め本当に二人の切れない縁に私はただただ薫陶くんとうを受けた。例えどんなことがあっても起こったとしても話し合ってお互い解決に導く、それができる二人は凄いことだと思っていた。参拝の列に並び順番が来ると桜井と葎成は会社の願念も込め長い間手を合わせていた。私も横目でチラチラと見ながら同じように真似していた。


「絢桜、長い間手を合わせていたけど何をお参りしてんだ?」

「真似してただけ。私は…お礼を言っただけなので。」

「へぇ。わかってるじゃん。やっぱ絢桜は違うよね。俺たちも一緒だ。」

「絢桜。屋台みるか?」

「うん!」

「また無視?」


 葎成は私と桜井が屋台の方へ歩く姿を見て微笑む。


「俺、帰るから。」

「えっ?」


 葎成は振り返り去っていくが、私は咄嗟に葎成の手を掴む。


「えっ?どうした?」


 葎成は不思議な顔をして桜井を見るが桜井も首を傾げる。


「一緒に行こう。屋台…一緒に行こう。」


 必死に言う私に葎成は微笑む。


「行きますか。絢桜様。」

「うん!」


 三人で屋台の色々な食べ物を食べてはゲームをしたりいっぱい楽しんだ。帰り道ゆっくりと三人で歩くがいつの間にか私は桜井と手を繋いでいた。後ろに歩いている葎成は私と桜井の姿を眺めていた。


「幸せでなりよりだな。」


 聞こえるか聞こえないかの声で葎成は言い、私はそっと桜井の耳元で何かを言い桜井は頷くと私は後ろを向く。


「おっ。びっくりした。今度はどうした?」


 私は手を差し出すと葎成は首を傾げる。


「手!繋ぐんでしょ?!」

「えっ!?」


 葎成は桜井を見ると頷き、そっと葎成は私の手に手を乗せ、ぎゅっと握ると葎成は嬉しそうな顔を見せる。私と桜井と葎成は迷惑にならない程度で手を繋ぎいつものように戯れ合いながら歩いた。


 三学期が始まり高校二年生終わりの学期。一月十八日、今日は私の誕生日。井下が学校に誕生日プレゼントを持ってきて袋を開ける。


「またこれ!?」

「誕プレに文句ありますか?!」


 井下は私の誕生日になるとなぜか毎年パイナップルのキーホルダー通称パル君をプレゼントされる。


「さすがに今凄いことになってるよ。」

「今度は見せて。小学校五年からだから何個目?」

「…七個目。」


 私は指にキーホルダーをかけクルクルと回す。


「パル君…乱暴扱いになってきた。最初は抱きしめてたのに。」


 井下はパル君のキーホルダーについてる頭の部分のボタンを押す。


『プルプル。プルプル。パイナップルのパル君です!』


「あははは!」


 私達は何度もボタンを押しその場で笑う。


「このバージョン何個目?」

「確か三つかな…クロが見つけてきたんでしょう?」

「見つけた時はその場で鳴らして恥ずかしかったけど、シザが好きそうだなと思って。」

「確かに可愛いし面白いけど、さすがにもういらない!」

「え〜!ショック!」


 私達は二人で笑い合い、パル君をいじりまくってた。後日、放課後空いてる時間に今までのパル君を持って行くことになった。私はパル君を鞄に大事に直しそのまま家路に着く。玄関を開けると玄関口に桜井の靴を見つけ、私は荒っぽく靴を脱ぎ桜井の部屋に飛び込みそのまま後ろから抱きしめる。


「おっと!絢桜おかえり。」


 嬉しくて後ろから縋るように抱きしめる。


「あははは。どうしたそんなに嬉しかった?」

「うん!」


 桜井は私の手を取ると桜井の膝に乗せられ後ろから抱きしめられる。


「今日は絢桜の誕生日だから昼から帰ってきた。昨日、日が変わると同時におめでとういう予定だったけど、間に合わず朝も寝ててごめん。」

 

 私は桜井と一緒に過ごせる事が嬉しくて首を振る。


「葎も行きたいって言ってたけど仕事が入ったらしくそのまま放置で帰ってきた。」

「今頃機嫌悪いかも。」

「それはないな。葎は基本仕事に私情挟まないやつだから切り替えは早いし。」

「そうだよね。それは一緒にいてて思った。女も要らないって。」

「葎は絢桜がいたらそれでいいと思うよ。俺は気が気じゃないけどな。けど今思えば最初に出会ってるのは葎なんだよな。出会い方が違ってたらどうなってたんだろうな。」

「煜さんは私を女にはしないと思う。私が好きだって言っても受け入れないと思う。」

「それはないな。葎の表情と態度でわかる。けど絢桜は俺の妻だから渡さないけど。」

「うん!」

「そうだ。これ。」


 桜井は机の引き出しから小さな紙袋を私にそっと渡し、ゆっくりと袋を開け中身を取り出す。


「絢って箱好き?けど毎回箱の中身が怖い…高級が目に浮かぶ。」

「気にしないで開ける。」


 開けるとそこには色違いのペアブレスレットが入っていた。


「ブレスレットだったら俺もつけることできるから。だからこれにした。俺がつけるよ。」


 桜井は私の手首にブレスレットをつけ、私も桜井にブレスレットをつけ、二人でつけたブレスレットを合わせて見つめ合い微笑み合う。ブレスレットを眺め桜井はそれをみて微笑む。恋人、妻そして家族。今までとまた違った幸せな誕生日、嬉しいその想いも深く、また一つ幸せな溢れた日だった。


 三年生になり就職か大学、短大など悩まされていた。バイト先の忙しくない時間にテーブルを店長にお願いし、カフェスペース借りて井下と色々と調べては何がしたい、どうしたいとか言いながら悩んでいた。


「あ〜無理。」

「そんなん事だろうと持ってきたよ!パル君!」


 毎年の誕生日にくれる井下のプレゼントを持ってきていた。一つにまとめ日付けも刻まれているパル君。


「本当に面白くなってきてる。ずっと続けよう。」

「マジですか?変えない?」

「変えません。」


 その時お店に葎成と桜井入ってくるが店長は彼達を見ると私のいる方を指をさす。


「次は大きいバージョン!」

「いらないから。」

「そうだな。俺だったら社長秘書いいと思うけどな。」

「社長秘書かぁ。ってえ〜!?なんで!?」

「はいはい詰めて詰めて。」


 ソファ型の席にそのまま葎成と桜井は席に座ってくる。


「就職活動?ってか何このパイナップル族。」

「触れない触れない!」

「いや触れるだろ…こんな密集してんだから。あっ?!これ前面白いって言ってたやつか!?」


 葎成は夏の別荘で私が面白いの持っているという話を覚えていた。


「煜さん。記憶よすぎ。」


 私はボソッと言うと嬉しそうに笑う。


「情報は解決するまで頭の中にある。」

「またかっこいい事言ってますよ。」


 井下は本を捲りながら冷め口調で言う。


「本〜当酷い。っていうか就職活動?」

 

 葎成は一つになっているパイナップル族の輪っかに指を入れ眺めながら話す。


「もっ…だけど大学やら何やらで、私たちは何も考えてなくて。その前に何がやりたいが決まってないから選べないという。」


 葎成はパイナップル族を桜井に預け本をペラペラと捲っていく。パイナップル族を渡された桜井は困った顔をする。


「じゃぁ。俺達の会社に来たら?」


 葎成の言葉に私達は黙りいきなり大声を出し他のお客様がこちらに振り向き、頭を下げる。


「無理無理!あんなでっかい会社、高卒とかありえないし。」


 井下は手を横に振りながら必死に断る。


「俺ら高卒だけど。会社立ち上げるまではバイト日和だったけど会社立ち上げて今の会社っていうこと。」


 私と井下は何も言えなかった。


「葎。固まってる。」

「あははは。どうする?」

「どうするって私何も出来ないよ。資格もないし社会性ゼロだし。」

「それは自分の努力次第じゃない?この先大学や専門行ったとしても結局努力してないやつは用無しなだけ。金と時間の無駄。」

「なんか言ってる事も恐ろしいけど。参考になる。」

「参考って。どうする?来る?」


 私と井下は顔を合わすが返事に困っていた。


「わかった。じゃぁ。課題をあげよう。もしこの課題に合格したら会社で働いてもらおう。絢。」


 葎成は桜井に話を渡すと桜井はパイナップル族を私に預け手帳を開ける。


「ただいま受付四名募集中です。受付は一階は総合。秘書兼受付二名。」

「秘書兼受付って何ですか?」

「秘書は社長や役員の庶務を全て管理する仕事。受付は大事なお客様を案内接待。簡単にいえばそんな感じですが秘書兼受付に関しては総合よりは多忙だと思ってください。その仕事につくには資格が入ります。」

「本当は大学とか知識がいると言われるみたいだが俺はそんなものにこだわらない。だから自分達で調べては資格所得して俺の所に来て面接する。どうだ?悪い話じゃないと思うぞ。」


 葎成は肘をつきながら言うと私と井下は頷く。


「わかった。やってやろうじゃないか!」

「おう!頼もしい!」

「絢桜はどうする?」

「やる。やりたい!」

「わかった。では日は改めて連絡するのでそれまで全力尽くして努力してください。」

「ハイ!」


 私と井下は元気よく挨拶をし葎成と桜井は笑い合う。


「けど、シザは楽勝だよねぇ。」


 井下は少し悔しながら話す。


「何で?」

 

  葎成は興味方針に尋ねる。


「成績、学トップだし。英語とフランス語ペラペ〜ラ。」


 井下に言わない様に指で合図するが遅かった。


「え〜!?」


 葎成は椅子から立ち上がるが桜井も驚いた顔をする。


「絢。知らなかったのか?」

「ああ。今初めて知った。」

「Please introduce yourself. 」

(自己紹介お願いします。)


 葎成は座るといきなり話し始める。


「 My name is ao sakurai.(私は桜井絢桜です。) I am from Tokyo.(東京出身です。) Age is 17 years old. (年齢は十七歳です。) My birthday is January 18st. (私の誕生日は一月十八日です。) I am married. (私は結婚しています。) Do you already say?(もういいですか?)」

「あはは。最後がいいね。Qui est la personne préférée? (好きな人は誰ですか?)」


 葎成は次々と質問する。


「…Quelle est l'attente?(なんの期待ですか?)…ってかクロ、目止まってる!」

「あははは!!いやぁ。いいもの手に入れた気分だ。なぁ絢!」

「ああ。驚いた。知らなかった。」

「言う事もないかなって思ってて、役に立つとか全くないから。」

「けど習ってたの?」

「ううん。リスニングしてただけ。後はまぁ勉強というか興味あってそれだけで、何かのためとかじゃないんだ本当に。」

「絢桜。是非うちに欲しい。古乃実は何かあるのか?」


 井下は下を向きながら首を振る。


「また何か隠してる。白状しろ!」

「言わないといけないの?」

「クロは中国語話せるよ!」

「シザ!!!」

「え〜!?君達何なの?もう採用でいいよ。」

「ちゃんと面接してください。試験も受けるので。」

「まぁ。他の社員にややこし仕打ち食らわないために頑張ってもらえるかな?」

「ハイ!」


 私と井下は葎成の会社の面接と受付秘書の勉強をすることを決心する。必死に勉強し、資格を受けるためだけに高校三年生を過ごし、月日が経ち二人で試験会場に緊張気味に入り試験を受ける。私達はほとんど遊ばず(株)twine sun extend に就職するために必死に勉強をした。


 季節も十一月になり私と井下は制服で(株)twine sun extend の前にいた。今日は面接の日で受付に声をかけ五十五階へ上がりエレベーターを降りると桜井がいた。


「どうぞこちらです。」


 桜井は仕事モードで社長室前に二人で立ち互いに大きく息を吸う。桜井がノックする。


「ハイ。」


 桜井がドアを開け、私と井下は入っていくと葎成はソファに座っていた。私達を見ると葎成は微笑みソファに座る様に手で案内する。私たちは一礼して座る。


「緊張しすぎだけど。まぁそうだよな。」


 ガチガチな私達を見ると少し微笑む。


「私(株)twine sun extend 社長 葎成煜。今から面接を行う。」


 葎成の社長モード姿は初めて目にし私達はすごく緊張する。


「ってやめた。履歴書と試験の結果見せて。」


 葎成は突然オフモードに変わった。


「えっ!?」


 私達は同時に声を上げ鞄から履歴書と試験の結果を手に持つ。


「古乃実から。」


 井下は緊張気味に葎成に渡す。


「秘書検定は二級。頑張りました。採用。けど中国語必要な時はよろしく。」

「ハイ!有難うございます!」


 井下は嬉しそうに返事をする。


「絢桜。」

「ハイ!」


 葎成に履歴書と試験の結果を出す。


「秘書検定準一級。頑張りました。うん?もう一つ日商簿記検定一級?」


 葎成の目つきが変わり、桜井も気になって合格通知書を見る。葎成と桜井は私を見ると微笑み返す。


「凄いでしょ?簿記も合格だよ。私は落ちたけどね。驚いたでしょ?」

「ああ。この短期間で…。絢。絢桜の努力なめたらダメだな。」

「ああ。」

「てか一緒に住んでて何故に知らないんだよ?」


 葎成は桜井に呆然と尋ねる。


「驚かせようと絢に会わない日は必死で勉強していた。だから大成功かな…。」


 そう言うと全員がクスクスと笑い合い、私と井下は葎成の会社で四月から働けることになった。私達は嬉しくて抱き合い喜びを分け合った。


 社会人になって二十二歳になり私と井下はオセアニアに来ていた。


「うわー綺麗。」

「ここに住みたい!」

「おい!絢桜こんな時、何してんだ?早く用意しろ。」


 葎成は慌てて私を呼びに来る。


「もうそんな時間?!ヤバイ!」


 急いでホテルへ行き着替えをする。


 トントン。


「ハイ。」


 桜井はゆっくりと私がいる部屋に入ってくるとウエディングドレスを着た私を見て一瞬驚くが嬉しい顔を見せる。今日は念願の私と桜井の結婚式。席は入れていたけど結婚式はまだだったため桜井と入籍した日を選んで式を挙げることにした。バージンロードを歩くため母の腕に手を回すが、私はもうすでに涙が溢れそうなくらいにいっぱいになっていた。


「まだまだ泣かない。桜井さんに渡すまでは泣いちゃダメ。」

「お母さん今まで一人にさせてごめんね。それからあの時、絢との結婚に背中押してくれて私は今はすごく幸せで、全部お母さんのおかげだよ。ありがとう。」


 堪えきれず涙が溢れてしまう。


「こら。」


 その時、扉が開くが涙いっぱいで、途中まで歩くが前が見えなくなって歩くことも精一杯だった。その時、桜井が私と母の所に来ると母は私の手を桜井に渡し、そのままお姫様だっこをして牧師まで連れて歩く。


「新郎絢、あなたはここにいる絢桜を、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

「はい。誓います。」

「新婦絢桜、あなたはここにいる絢を、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

「はい。誓います。」


 誓い合った私と桜井は指輪を互いにはめ、見つめ合い誓いのキスをする。


 式が終わり、私達はホテルにいた。式は私と桜井、母と葎成と井下のみで挙げホテルで母は部屋で休んでるという事で四人で祝いをする。


「まさか絢桜が歩けなくなるほど泣いてたと思わなかったな。」

「シザは絶対泣いちゃうって。私でもダメだったもん。あっそうそうこれ!プレゼント!」


 井下は可愛いリボンがされた箱を私に渡す。


「えっ?何これ?」

「いいからいいから開けて!」


 私は井下に言われプレゼント開けると、そこにはタキシードにウエディングドレスを着たパル君だった。


「パル君!え〜!?本気これ!?」

「いいでしょう〜?問い合わせして、特注で作ってもらった。」

「これがパル君だったのか?」


 桜井はキョトンとした顔でパル君を眺める。


「うん!そういやご対面忘れてたね。あはは。けど一度見てるような…。」

「シザ!早く押して!」


 井下の言葉とあまりにも嬉しくてパル君二体をぎゅっと握りいつもの頭ボタンを押す。


『プルプル。プルプル。パイナップルのパル君です!』


「あはは!言うことは同じなんだね。クロありがとう。すごく嬉しい。」

「えっ!?それって喋べんの!?」


 葎成は衝撃だったのか井下に色々パル君のことを問いかけていた。私はまた涙が溢れパル君にそっと触る。桜井は私の涙を指で拭うと優しく微笑む。


「ありがとう!クロ!」


 私とシザは抱き合い頬同士キスをする。


「初めて見たキス。キスするって言ってたしな。」

「葎、なぜ知ってる?俺知らないぞ?」


 桜井は葎成に疑いの目を向ける。


「俺と絢桜のシークレット。絢桜。俺もキス!」


 ドス!桜井は葎成の胸板を抑え阻止する。


「な〜んてな!」

「俺、知らないこと多くない?」

「ざまぁみろ。」


 葎成は桜井と肩を組み微笑みながらボソッと言う。


「絢桜。俺はこの先もずっと絢桜の手を離さない。もし壁があっても絶対俺がいるから。」

「うん。これからもずっと一緒にいてください。」


 私は桜井に抱きつくと軽くキスをし、葎成と井下はやれやれとした顔をし用意されていた料理を食べていた。私と桜井は周りも気にせずキスを何度もしては微笑み合う。最後に四人で海辺の景色を見つめては互いに顔を見合わせ微笑む。


「シザ!」

「絢! 」

「葎! 」

「クロ!」


 青い透き通った海に向かってそれぞれ名前を呼び合う。


「最高の思い出を〜!こ〜い (恋)!」

 

  

…桜井との突然な出会い。絶対に男は信じないって決めていた私は桜井を見て一瞬で心を奪われた。歳が離れていて考えの価値観も違い、色んな不安もあった。初恋と結婚、私はした事のない経験、恋という気持ちの中にこんなに振り回されると思わなかった。沢山泣いては幸せを感じ、時に私の大切な人たちに助けられた。だから私は今此処に幸せでずっと一緒にいたい人と居る。この先も助け合い、守り合い、許し合い、互いに築き合い絶対に切れない縁を信じ、どんな事があっても、ずっと一緒に居て一度握った手は二度と離さないと誓いあった。


                                   完

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