祈ろう
——賑やかな街を頭の中で妄想しながら、家に一人いる。
——この世界で生きることについて、達観しがちになる。
——強く目的を持てない生き方を、僕はしていると思う。
それでも、僕が生きることについて、祈ってくれてる人がきっといる。
それでも、僕が祈ることで、生きようとしてくれてる人がきっといる。
僕は完全な現実主義者でも、完全な理想主義者でもない。
やっぱりロマンだけでは世界は語れず、綺麗事ばかりの言葉なんてものには飽き飽きだ。
分かり合えない人がいることも、愛だけでは世界は救えないことも、不平等があることも、もっと早く大人たちには、教えて欲しかったなんて思うほどに。
だけど、ただ、ただ、現実を嘆くことは、それも間違いだって僕は思ってた。
やっぱり明日を信じる力があって、やっぱり人を、愛を、希望を、胸に温かいものを、こうして僕らは生きていくことができるのだ。
それに、ちょっと、現実もやるじゃんって、見直すことがあるのも確かだ。
だから僕は現実も理想も、バランスよく、摂取している。
誰かがどこかで祈ってくれている。
だから僕も誰かのために今この瞬間祈ろう。
そうすると、この街も、少しくらいは良くなった気がするのだ。
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