なんてありきたりな話

なんてありきたりな話だろうか?

普通に起きて、ご飯を食べて、テレビを見て、歯磨きして、着替えて、そして靴を履き外に出て、電車に乗る。


この詩も電車の中で書いているのだが、なんとも繰り返しというものは恐ろしい。抜け出せない以前に抜け出そうともしないのだから。


なんてありきたりな人間だろうか?

普通に学校へ行き、ほどほどに友達と喋り、勉強して、スマホいじって、勉強して。受験という社会構造に良い感じに呑まれながら、今日ものらりくらりと毎日を生きている。


明日はどうなるか分からないから不安だ

そう思える方がまだ幸せか?

今では嫌でも明日が鮮明に分かるようになった。


ループしてる訳じゃない。時は過ぎる。

しかしループしてるに等しい気もする。


なんてありきたりな世界だろうか?

幸せだからこそ、満たされてるからこその悩みなのは重々承知してる。ない者たちの気持ちを考えたらそんなこと言えないだろって。しかし、そんな人間でも、毎日を健康的にいつも通りに生きていけている人間でも、つらいことはある。悩みはある。憂鬱はある。


それだけは分かってもらいたい・・


なんてありきたりな話だろうか?

それでもこうして作品にできるのだから人間って恐ろしい。でも嫌いじゃない。


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