通学路

あの学校は海の前にあった

あの通学路は海に沿っていた

船が行き交う港町

海岸線には船や波止場が

波が訪れる度に

壁にぶつかる音が響き

船が通れば波の音が響く

海鳥の潮風に涸れた声も

時に響いていた

だけど心の中に木霊する

あの日々に思いを馳せても

潮騒の音は聞こえ来ない

何度も思いを馳せても

聞こえて来るの人々と

自然が共に織り成している

耳障りな不協和音ばかりで

幾ら耳を澄ましても

潮騒の音は聞こえてこない

私の心の中で木霊する

この潮騒の音は

どこで聞いたのだろう

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