第十五択。二通目。

 真っ黒な道を真っ直ぐ進み続けた。

 どれ程、進み続けたのだろうか。

 少なくとも10秒以上は経過している。

 私は進み続け、そうして最初の部屋の前に辿り着く。

 目の前の部屋は相変わらず一畳ほどの床以外は穴しかなかった。

 いや、今は水が溜まっている。

 どうやら私がここから出た後、水が入れられたみたいだった。

 そして床に二通目の手紙が置かれていた。

『お帰り?それともいってらっしゃい?どちらでもいいけど何回死んだ?』

 私を馬鹿にしているのか、とても腹の立つ文面だった。

 再び手紙を内ポケットに入れた私はここから見える部屋の中を確かめる。

 天井には3本のロープ、赤と青と緑だ。

 穴の中はどうなっているのか確かめ様と一歩踏み出す。

 すると急に水嵩みずかさが増してあっと言う間に私の腰の高さまで増した。

 私は急いで通路から飛び出してロープへと泳いで行く。

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