第十三択。再度左

 私は呆然としていた。

 左を選んだ時と同じ死に方をしたからだ。

 前を選んだのに何故?という疑問が私の頭の中をを支配していた。

 私は最初、右を選んだ。

 次に左を、そしてさっきは前を選んだ。

 そして私は自分の疑問を立証する為に再度、左を選ぶ事にした。

 真っ黒な道を突き進み続ける。

 私の想像が正しければこの選択での死に方は初体験だ。

 一歩ずつ堂々と進むと何かを踏んだ。

 カチッという何か作動した音が聞こえて私は何か光るのが見えた。

 それから妙な感覚が生まれた。

 私は左に倒れながら右に倒れて行っている。

 ふむどうやら初体験だ。

 つまり私のかせ―――。

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