第十二択。前。

 人生、そんなに上手く行くわけは無く私はたぶんミンチにされた。

 100gいくらで買って貰えるか分からないが、私の体は健康とは程遠かった。

 なのできっとセールス品以上にお安い価格なのは容易に想像する事が出来た。

 さて左に行くとミンチか。

 そして右に行くとヴィクト〇ーガ〇ダムの様になるという事だ。

 なら残された選択肢は前だ。

 だが私に選択を迫って来ている者がそんなに素直な事をしてくれるだろうか?

 そんなに素直な性格だったらこんなに苦労はしていない。

 しかしここで待っていても死ぬだけだ。

 同じ死ぬなら選択した上で死ぬ方が理にかなっている。

 私は前を選び歩く。

 さて次はどうなるか、そう思って進んでいたら横から衝撃を感じた。

 骨が軋み肉が潰れるこの感覚は、先程とおな――――。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る