第十一択。左。

 ふむ、右を選ぶとAパーツとBパーツに分かれる様だ。

 どうやら見えない何かが通路に仕掛けられている様だ。

 だが通路と言う事は仕掛けられている罠はある程度なら予測が出来る。

 さっき私を殺したのはピアノ線だ。

 ウィルス災害でゾンビなゲームの映画版で有名な通路のシーンの様に、レーザーでバラっとバラバラになっていたのならレーザーが見えた筈だ。

 つまり私はピアノ線に殺されたのだ。

 そしてピアノ線なら対処は可能だ。

 私は上着を脱いで左を選ぶ。

 そして上着を振り回しながら先に進んで行く。

 これならピアノ線が設置されていれば服が切れるか絡まるかしてピアノ線が何処に設置されているか教えてくれる。

 私は意気揚々と前へと進んで行くが不意に横から強い衝撃を感じる。

 そして私の骨が軋み、肉が潰れる感覚に襲われて気付いた。

 そんなに上手く行くわ――――。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る