第十択。右。

 私は10秒前に戻って来たのだど理解した。

 そしてタイム・リープの輪から抜け出せていない事も理解した。

 私は十字路に立っている。

 先程は選択肢が2択だったが今度は4択だ。

 いや戻るという選択は無いのだから3択という事だが、さてどうするべきか?

 どうせ10秒前に戻って来るのだからと適当に選んで何が起こるのか確かめる。

 そして次の行動を本格的に考えるというのも一つの手だ。

 私はそう結論付けた右を選んで先に進む事にした。

 真っ黒な道を進み続けるが何も起こらなかった。

 どうやら最初の選択で正解を当てたのかと思った

 ふむ、だがどうやら甘かったようだ。

 くしゃみをした瞬間、私の体の上と下が分離した。

 どうやらもう既にしん…でい……よう――――。

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