第17話:2月実演販売と富士子の外商仲間の入社(201206-12)
翌週からの実演販売で、1班(吉川三郎グループ)2班(鮫島次郎グループ)とに別れて売り始めた。首都圏では、別々に、できるだけ多く大きなスーパーとデパートで実演販売をした。特に、以前成功した、宝石の似合いそうな女性を壇上に上げて、見てもらい、販売員が実際に服装と顔の色、形、スタイルと宝石がうまく調和しているのをわかりやすく説明するやり方を実践していった。2日間やってみると、売上で20%近く上がった。特に売れる数が25%以上増加した。大阪、京都、神戸、福岡を回ってみて売上が25-30%、数量では40%も伸びた。実演販売の時に、いかにお客をのせて買う気にさせるのが上手になってきたのも増量、増益につながっていると思われた。4週目の実演販売でも順調であった。この結果、実演販売で過去最高の売上金額で2億1千万円を売り上げた。
4週目に、ラハールが外商さんの売上を聞いて回ったところ2億円であった。売れ残った商品を回収して回った。その他での売上5千万円。総合計、4億6千万円と過去最高を塗り替え新記録だった。2班に分けて多くのスーパーをまわった大型スーパーの実演販売が功を奏した結果となった。
仕事を終えて3月29日、東京駅で新しくラハールの会社に入ってくる女性営業セールスウーマン7人を出迎えた。その後、駅近くの大きな喫茶店で大きな2テーブルに別れて1人10分で面接を行うことにした。京都、大阪。神戸の順に始めた。
ラハールは最初、1:転職した理由、2:我が社でどう売っていくか、3:自分の売り方、4:ラハールの会社でどんな宝石を売りたいか、5:座右の銘、最後に厳しくても、ついてこられるかの確認。始めて見ると簡潔な人と話の長い人に別れた。
そのたびに作成した個人別の面接用紙にわかりやすく◎○△×?マークを
つけて、コメントを短く書いた。話の長そうな人には、完結にねと言うようにした。途中で休みをいれて4時間半かけて午後5時半に面接を終えた。面接に来られたみなさんは、ラハールが、今日、遠くから来られているので5時過ぎに結果を発表しますので、少しの時間、こちらの喫茶店でお待ち下さいと伝えた。
面接終了、少し、休憩して、富士子にラハールが書いた面接した時の結果を書き込んだ面接シートを見ながら、富士子の彼女たちへの印象とすり合わせた。25分過ぎた頃に富士子が、最終的に全員合格で良いんですよねと聞いた。ラハールが全員合格としようと言い、ただし、仕事の仕方や言動に問題があって、社風とあわないことがわかれば、退職してもらうと念を押した。そりゃー当然ですねと富士子が賛同した。
話を終えて富士子が仲間の女性達を集めて、最初、月給20万円、交通費、経費は別請求で会社持ちで、7月5日付で、全員採用と決まりましたと伝えた。
その中の北野達子が、歩合制ではないのですかと聞くと、最初は、会社の規定通りで、販売実績を見て、個別で、後日、給与等は交渉と言うことですと伝え、早く、ラハールが驚くような実績を見せてやりましょうと言った。その話で、そーよね、実績で給料を上げてくれると理解して良いんですねと、声が上がり。富士子が、そう言う事ですと答えた。 この話を聞き終わって、彼女たちが富士子とラハールに、
次々と、お礼の挨拶をして、帰って行った。
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