第15話:石島富士子の入社(201204-08)
6月末日、日比谷の帝国ホテルのロビーで午後5時、石島富士子に会い、ホテルで夕食をしてお酒を飲んだ。今後の宝石の販売や女性セールス販売部の話などを熱く語る石島富士子だった。ラハールは、ただ聞いてるだけで相槌をうつくらいだった。
富士子は、酒を飲みながら、ラハールって、よく見ると顔の彫りが深くて、大きな目で素敵と言い出した。肩幅も広く、胸も熱く、上等なスーツもとてもお似合いよと言った。ラハールは、酒は、口をつけた程度だったが、富士子は話が進むほど
、顔に赤みがさして、より一層、美人に見え、酔うほどに、色っぽくなる気がした。
時間も遅くなってきたので、富士子に宿はどこと聞くと、予約してないのと言い、ラハールにあんた先に帰るのと言いだした。困ったラハールは、ここを予約しようかと言うと、富士子がツインでラハールつきで、予約してきてよと言うのだった。
反論しても、余計めんどくさくなるのが予想されたので、わかったツインを予約してくるよと言いフロントへ行き空いていたのでツインを予約できた。キーを持って、テーブルに置き、富士子に渡そうとすると、あんたも一緒じゃないと駄目と言うではないか困ったラハールは仕方なく部屋まで案内するために、かなり酔った富士子を部屋まで連れて行った。抱っこしてベッドにのせて、帰ろうとすると、帰っちゃ駄目
といい、ここへ来なさいと命令した。
しかたなく、命じるままに近づくと、押し倒されて、その後は、上にのって、
ご想像の通り、一夜を共にするはめになってしまった。疲れ切っていた、2人は事が終わると熟睡して朝8時過ぎまで寝ていた。起きて、富士子がシャワーを浴びてきた。その後ラハールもシャワーを浴び、朝食は面倒くさいのでルームサービスをお願いした。富士子は、上機嫌で、私って、良い女でしょうと笑った。その質問には、返事もしないで、そうだねと軽く答えると本当のこと言って良かった、ラハールは言葉にせず、頷くだけだった。あんた商売の時は、あんなにしゃべるのに、プライベートでは無口なのねと笑った。そーなんですと言うと、もっと大きな声で大笑いをした。
そんなところが可愛いと抱きしめてきたので、ふりほどいてルームサービスが来るからガウンでも着て食事しようとラハールが言った。少しして、ドアノックがあり、ウエイターが、おはようございますと挨拶しながらテーブルをセットして美味しそうな朝食を並べてくれた。
チップを渡し、朝食を取って、支払いを済ませて、富士子を東京駅まで送った。帰り際に富士子がラハールに抱き付いてきて、あんたと一緒に仕事できるのを楽しみにしているわよと言い、そしたら、売って売って売りまくるからと、豪語した。ラハールは、クールに、その時を楽しみにしてるよと言い、富士子が新幹線に乗るのを見送った。
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