第10話:年末の営業と新人の外商担当開始(201112-1201)

 12月に入り、若いセールスマン12名で最初、東京、横浜で実演販売して、年末ということで、お客さんも多く、売り上げが2割以上多く、好調な出足だった。

 その後、札幌まで飛行機で行き札幌を終えて名古屋に飛び、こちらでも売り上げ好調であり、販売の仕方も多分うまくなったのだと思われた。大阪、神戸、また飛行機で福岡に飛び、こちらも売り上げ好調で、終了的には7割近く売り切ってくれた。


 外商さんへの売り込みに、鮫島次郎と吉川三郎とラハールの3人で出かけた。東京、横浜で、できるだけ多くの外商さんに鮫島次郎と吉川三郎を紹介して、馬の合いそうな外商さんと話しかけてもらった。吉川三郎は、そつなく、多くの外商さんを捕まえ始めた。その点、鮫島は、なかなか馬の合う人が少なく、6人ほどしかパイプがつくれなかった。ラハールの方は、東京の外商で上客の好みの商品を揃えたので、かなり売れる可能性が高いと言ってくれた人東京10人、横浜6人おり期待できた。


 名古屋では、石島富士子さんが、佐藤社長がピンクパールの大きなネックレス売れたと教えてくれた。12月20日過ぎに8千万円を入金してくれると言った。来年春に息子さんが結婚する事が決まったので奥さんになる人にダイヤモンド指輪を送りたいと考えているようで特徴のあるダイヤを探して欲しいと言われた。大阪ではカットのきれいなダイヤが5人に、かわった色の大きな真珠の指輪が3つ売れる予定だと言われた。神戸でカットの美しいダイヤ5人、福岡では、かわった色の真珠の指輪が3つ、カットのきれいなダイヤが3つ、売れそうなので、外商さんに預かってもらうことにした。デパートの外商さん回りを終えてクリスマスイブの日に東京に戻ってきた。今年は12月31日まで営業して、来年は1月7日まで長期休みとした。


 今年は、年末の外商さんの販売は、35個、預けた商品のうち30個が売れた。

 来春に、売れなかった5個を回収する事にした。売上総額、7億円で終了した。 今年は、年初の売り上げが2億円が年末には6億3千円と3倍以上になった。

 その理由は、実演販売の方法をマスターできたのと各スーパーでの実演販売の時間を少ないして、より多くの場所で販売できるようになったことが売り上げ増加につながった。


外商の方は、各担当者と上客に合わせて、商品を揃えたことと、外商さんとのパイプがつくれたおかげだった。お客さんの好みの商品を提案できるようになったことと、金のある時期を把握できたことが売る上げ増につながったのだと思う。来年は、鮫島次郎と吉川三郎の外商さんとの連携で大きな商売を期待したい。パイプもできそうなので期待できそうだ。我が社の利益剰余金が増えてきたので近いうちに、10人のセールスに1人1部屋を与え事務所も今よりきれいで大きい所に移ることを計画中だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る