パズル5

2018年2月8日


会社に向かうバスの中でも、

昨日見た台湾の花蓮のホテルの倒壊した映像が頭からはなれない。

まだ、生きて助けを待っている人が何人かいるはず。早く見つけないと助からない命がある。


「今の私に何ができるだろうか」


バスを天神で降り、いつものように天神の大きな交差点に向かって歩いていて閃いた。


「そうだ!この人たちに行ってもらおう」


この人たちとは、Mに最近まとわりついてるエネルギーたちのことで、瞬きした時などに、Mの目にマルの形で見える。いつもは、2つ3つのマルが最近10以上もあって数えきれない。


「私にまとわりついてるより、花蓮に行って人助けするほうが、やりがいがあるはずよ!」

Mは、交差点で信号待ちしながら、南の空の方を見上げた。


クリアーな空だ。

「行け!翔んで行け!そして、助かる命を助けてこい!」


信号が青に変わった。


瞬きすると、マルは2つになっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る