カナリアが愛した世界

作者 浅白深也

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★★★ Excellent!!!

心がささくれた時にこそ、読んで欲しい。
この作品はそんな愛おしいお話です。

私はほとんど手を止めることなく読み進めて、最後まで読み終えた時にはあたたかくて優しい気持ちになれました。
読後感がとても良かった。

気まぐれで少し偏屈な魔女エリシアは、幼い子どもと出逢います。
無垢な子どもとのふれあいの中、魔女に芽生える気持ち。彼女に隠された過去。
時に現実は残酷です。けれども、本当に大切なことは何かを気づかせてくれるのです。

魔女エリシアだけでなく、この作品の登場人物たちは、皆それぞれがそれぞれの考えをもって生きています。
それが自然かつ丁寧に描かれていて、読み手に訴えかけてきました。
時にはハッとさせられることもあるでしょう。

胸が苦しくなるような場面もあります。
かわいらしさに思わず頬がゆるんでしまう場面もあります。
そのどれもが愛おしい。

魔女エリシアは幼子とどう過ごし、どうなっていくのか。
ぜひ、あなたの目で最後まで見届けてください。

私も再び彼女たちに会いたくなったら、きっとページを捲りにくると思います。