第3話
妹の容態が安定したのは私が三歳になるときだった。
その頃にはもう幼稚園に入園していて
何をするにも妹優先だった母は
やっと私に目を向ける余裕が持てるようになっていた。
幼稚園はつまらないものだった、
元々母以外の人とは一切話せなかった私が
団体行動を求められる幼稚園になじめるはずがなかったのだ。
それに気がついた母は同い年のいとこの男の子に
毎週合わせるようになった。
それなりにコミュニケーションの取り方を覚えられたし
同い年だったのでそれもよかったのだと思う。
しかし問題が一つだけあった、いとこの両親だ。
母の姉にあたるいとこの母親は少しきつい顔をしていた
そしていたずら好きのいとこはいたずらをするたびに
押し入れに押し込められていた。
怖かった。
私も悪いことをするとこうなると、
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