第?話 モノローグ
曇り空に舞い踊る雪を見つめながら、想う。
現実から逃げるように瞳を閉じると、瞼の裏には鮮明に“あの時の光景”が映し出された。
私の愛しい仲間たちが、世界の為に闘い、楽しそうに笑い合い、そして――。
後ろから近付く“約束”は、悠長に過去を憂う事は許してくれないだろうが、それでも私は時間の限り振り返る。
「今を、忘れない為に」
彼等の物語は、ここから始まった。
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