パンクロック
みんな
だいっきらい
みんな
しね
ところてんもしね
もうすでにしんでるやつは
またしね
しね
わたしは
からっぱなんだ
なんにもないんだ
だから
しね
夕食の時間
テレビから不思議な歌が流れて来た
わたしはこっそりドキドキしていた
お父さんは
「なんだ最近の音楽はよくわからん」
と言った
お兄ちゃんはただうーんと唸っただけだった
けどわたしは
(そんなこと言ってもいいんだ)
と
静かに驚いていた
食べたくもないたくあんを箸で掴んで
横目に魅入っていた
みんな
だいっきらい
みんな
しね
わたしは
次の日、初めて自分のお小遣いで
音楽を買った
そして聴いた
隣りの部屋のお兄ちゃんに聞こえないように
笑顔が自然と溢れてきた
みんな
だいっきらい
みんな
しね
か
明日
お昼の校内放送でリクエストしてみようかな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます