にちようび


おとうさんは

にちようび

ぼくに

さんぽへいこうと

いった

わあーい

ぼくは

うれしかったので

よろこんだ

いきさきは

なくて

ぶらぶらと

あるいた

ぼくは

なにもしゃべらなかったけど

つまらなかったわけじゃなく

めのまえの

くさや

いしをみてるだけで

なんだかふしぎなきもちになれた

おとうさんは

「ふたりで、どこかへいこうか?」

いった

ぼくは

「おかあさんは?」

きいた

おとうさんは

「ないしょな」

といって

わらった

ぼくは

うつむいた

おかあさんも

つれていってあげたかったから

でも

いきたくないっていったら

おとうさんが

かわいそうだし

ぐずぐずしてた

「いやなら、いいよ」

おとうさんは

いった

おとうさんが

おこってるのかもしれなくて

ぼくは

おとうさんをみあげた

おとうさんは

とくに

なにもかんがえてないようにみえた


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