第3話
あいつの作った飯を平らげて、だらだらとテレビを見て過ごす。いつもの休日だ。
「今日天気いいな」
「どっか行く?」
「めんどくせ」
「だよな、俺も」
二人共、出不精だ。基本的な活動サイクルが、あいつとは合ったのかもしれない。
「洗濯するかな」
「チャンネル変えていい?」
人の家の冷蔵庫のもので料理をし、俺が吸わないのに煙草を吸う割に、変なところでお伺いを立てる。たまに面倒にも思っていたが、許可を得ようとする奴に怒るのも変な話だ。
「いいけど」
「酒飲みてーな」
「ねーよ、家には」
「洗濯終わったら飲みいくか」
「んー」
テレビではいつのまにか夕方のニュース番組のグルメ特集をやっている。
こうしてまた、休日一日を無駄に消化することになる。
結局、その後居酒屋へ行った後も、あいつは俺の家に来て、そのまま泊まって、朝俺が仕事へ行く時に、一緒に部屋を出た。
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