第8話 俺って物の怪になってしまったようだよ? (4)
まあ、自身が化け物化した少年に対して、全く詫びる様子もない美魔女のお姉さまなのだが。少年の直せとの荒々し要望に対して。
「いいえ、いくらあなたが、
と、逆に少年に対して怒号を放ってきたのだよ。
でッ、怒号を放ち終えると、美魔女のお姉さまと言うか。精霊さまなのだろうか、彼女……? まあ、今は、そんなことはどうでもいい。
それよりも美魔女のお姉さまは、また直ぐに、化け物化した少年へと。
「あなたのような浮気者には、それぐらいの容姿の方が大変にお似合いだと思いますから。
まあ、相変わらず、少年が若いからと。まるで、年上女房気取りの物言いで、少年のことを諫めてきたのだよ。美魔女のお姉さまは……。
う~ん、でもね、化け物にされた少年はと言うと、美魔女のお姉さまとは初対面になる訳だから、不満ばかりが募る。
だから彼は、自身の心の内で。
(う~ん、腹立つなぁ~。目の前の女性……。妖精なのか? 物の怪なのか? 良くわからない種族のオバサンに『あなた~』と、妖艶で甘え声色を使用しながら呼ばれても嬉しくないし。彼女から呼ばれる筋合いもない。それどころか、鳥肌が立は、身体中に湿疹まで出てきて、痒くてたまらない……。それに俺の目の前にいる美魔女の女性とは初対面なはずなのだが。多分?)
と、思いながら。彼自身も大変困惑をしている。それに、彼は美魔女のお姉さまに、『あなた~。あっ、はぁ~ん』と、甘い声色で呼ばれると鳥肌が立つのと。身体中に湿疹が出てきて痒くなるぐらい不快感に陥るらしい。彼自身も何故だかわからないけれど……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます