第154話 御きつね様? (6)

「別に怒りはしませんよ。どうもあなたの様子を見ていると。ワザと召喚をしたような感じではないみたいですから!?」


 と、述べたうちカミさんの言葉を聞いて俺は──「ん? 召喚って何?」と直ぐに尋ねたんだよ。うちの女神の奥様に!?


 だってさ、意味解らないじゃん?


『ワザと召喚した!』と、述べていたけれど?


 俺が何を召喚したのだろうかと思ってさぁ!?


 昨日確かに骨のオジさん達を召喚魔法を使用して生き返りはさせたけれど……他にも何かを俺は召喚をしてしまったのかな!?


「う~ん、どうもあなたは、スケルトン達を召喚するときに間違って、日本の神というか……地霊? ……う~ん、地方の神と申した方がいいのかな? と、いうか妖怪になるのかな、あの女は!? とにかく間違えて召喚をしたみたいですよ?」


 と、腕を組み悩んだ顔をしながら家のカミさんは俺に説明をしてくれた。

 だから「へぇ~そうなんだ?」と、余り深刻な素振りもなく俺は答えたのだけど。


 まあ、取り敢えずは俺の間違え……それも俺が計画的では無いと、家のカミさん分かってもらえたから。『ほぉ~っ』とした。(汗!)


 まあ、そういう事だから。空に浮いてる十二単のお姉さんは、これからどうするのかな?


 と思い。又眺めていると。


「そこの空に浮いている貴方──わたくしと主人の会話を聞いたでしょ!? うちの主人は間違えて貴方を召喚したみたいだから。とっととこの場を去りなさい!わたくし達夫婦は貴方に用事はありませんから!」

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